ターミナル・倉庫での環境活動
国内ターミナルでの環境活動
2040年までに国内コンテナターミナルでカーボンニュートラルを達成する目標を設定し、国内港湾における脱炭素化を目指しています。
活動紹介
(1)環境対応型荷役機器の導入(大井ターミナル・六甲ターミナル)
環境対応型荷役機器のハイブリッド式RTG※1への代替も積極的に行っており、日本のターミナル事業者として初めて大井6/7バースにハイブリッド式RTGを導入したのを皮切りに、現在では大井ターミナルで90%、六甲ターミナルで70%の代替が完了しております。
- ※1ハイブリッド式RTG
クレーンを巻き下げる際にそのエネルギーを蓄え、巻き上げる際のエネルギーとして有効利用する事により、従来のクレーンに比べCO2排出量が約40%削減できる。 - ※2CIS太陽電池
主成分である3元素の銅(Copper)・インジウム(Indium)・セレン(Selenium)の頭文字をとった薄膜化合物系太陽電池で、需要過多により逼迫しているシリコンを使用しない太陽電池。薄膜系太陽電池の中では光電変換効率が最も高い部類に属し、素子が黒色のため、ブルーの色合いで青い光を反射する結晶シリコン系太陽電池よりも太陽光の吸収力が高いなどの点で優れている。
(2)コンテナ立体格納庫(大井ターミナル)
JFEエンジニアリング(株)及び東京港埠頭(株)と共同で設置。スタッカークレーン※3を使用したデータ管理による作業効率の向上が可能となります。屋上には200kWの発電が可能な太陽光パネルも設置されています。
その他にも
- 燃料に煤煙低減及び燃費削減が可能な添加剤※4の使用
- ハイブリッド荷役機器※5の導入
- 環境負荷の少ない新型トラックへの代替
- ドライバーへのエコドライブ講習
- コンテナヤード内で排出される廃棄物のリサイクル
などの取り組みを行っています。
- ※3スタッカークレーン
格納庫内部を移動。ラック内のコンテナ出し入れに使用。 - ※4煤煙低減及び燃費削減が可能な添加剤
工場内テストの結果、粒子状物質が約25%、CO2は約2%削減。 - ※5ハイブリッド荷役機器
クレーンを巻き下げる際にそのエネルギーを蓄え、巻き上げる際のエネルギーとして有効利用する事により、CO2排出量の削減ができる。
ロサンゼルスでの環境活動
ロサンゼルス、Yusen Terminals Inc.では、太陽光発電システム及びターミナル内移動用に電気自動車を導入し、CO2の排出削減とロサンゼルス市の公害対策に寄与しています。太陽光発電システムの導入は同港で初めてであり、当社グループ会社・郵船商事(株)と共同で96枚のパネルを設置し、年間発電量は約11,800kWhとなります。
また、消費する電力に関しても、より使用効率を上げるため、時々刻々変化する負荷の増減に応じコンデンサの投入容量を自動で調整する、『力率改善装置』を設置しています。また、陸上から船に必要電力を供給するシステムの陸側接続箱も他に先駆けて設置しました。
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