安全シンポジウムを開催

2018年7月2日

―過去を振り返り、これからの安全対策を探る―

 当社は7月2日、安全キャンペーン「Remember Naka-no Se」活動の一環として、「ダイヤモンドグレース」の原油流出事故当時を振り返るシンポジウムを東京都千代田区の本店で開催しました。船主・船舶管理会社や当社社員ら約200名が参加し、事故が発生した1997年7月2日から丸21年が経過したこの日、過去の教訓を風化させず、安全文化の醸成を継承していくことを海事関係者とともに確認し、新たな20年を刻む1日目となりました。



<「Remember Naka-no Se」とは>
 1997年7月2日に発生した原油タンカー「ダイヤモンドグレース」の東京湾中ノ瀬原油流出事故を教訓として、毎年7月1日から2カ月間、安全運航の重要性をすべての社員が再確認する安全キャンペーンです。期間中、経営トップをはじめ関係する社員が運航船に足を運び、安全運航について相互理解を深めます。

<安全シンポジウムの概要>
(1)基調講演
 海上保安庁警備救難部環境防災課の谷清仁防災対策官が、「当時を振り返る - 防除体制の昔と今」という題名で、行政から見た「ダイヤモンドグレース」事故の位置付け、事故以降の交通政策、海上防災、防除体制等の変化、現在の取り組みなどについて話しました。

(2)安全推進ビデオ上映
 本年2月に制作した安全推進ビデオを上映するとともに、制作担当者が制作に至った背景やビデオに込めた熱い思いを語りました。

(3)パネルディスカッション
 JXTGエネルギー株式会社の山本裕一海事顧問(事故当時:海上保安官)、東亜建設工業株式会社の谷義弘顧問(事故当時:海上保安官)、UK P&Iクラブ 日本支店の元代表 杉浦元弘氏をパネリストに迎えた他、当社からは常務経営委員の小山智之がモデレータとして、アドバイザーの赤峯浩一らがパネリストとして参加しました。

ディスカッションでは、当時のそれぞれの立場からの事故の振り返りや危機対応の今と昔、事故の教訓やこれからの取り組みなどについて、活発な議論が交わされました。

お客さまの貨物を安全かつ確実にお届けすることは、当社グループにおける最大の使命です。今後も地道な取り組みにより、船陸一丸で安全運航の徹底に努めます。



当社専務経営委員 丸山による開会挨拶
 
谷清仁防災対策官による基調講演


パネルディスカッション
 
会場の様子

<2018年「Remember Naka-no Se」のスケジュール>
7月2日 海事関係者と過去を振り返る安全シンポジウム
7月3日 船主・船舶管理会社を対象とした安全推進活動のコンペティション
7月4日、9日 船主と船舶管理会社向けの安全推進会議
8月1日 重大事故対応訓練
8月23日 船長・機関長による安全運航に関する懇談会

<参考リンク>
動画リンク:「安全文化の醸成」編8分43秒(ステークホルダーの皆さま向け)
https://www.nyk.com/profile/video/09_jpn.htm
当社の安全活動の取り組み
http://www.nyk.com/esg/social/index.html
以上


 
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