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人材育成

個性を活かし、個性を競争力に繋げる
真のグローバルカンパニーへ

TORU CHIHARA

人事グループ長

日本郵船は2025年に創業140周年を迎えますが、現在に至るまでの道のりは決して平坦ではなく、時代の変化や社会からの要請に機敏に対応し、数々の困難を乗り越えてきました。2023年に発表した中期経営計画においては、既存中核事業の深化と新規成長事業の進化を基軸戦略として位置づけています。そして、それを支える戦略の一つとしてCX(Corporate Transformation)を位置付けており、経営戦略の実現を可能にするために、人と組織の変革を力強く推進していくことを謳っています。激動の世の中で生き残るためには会社も変わり続ける必要があり、変わり続ける原動力はいつも人です。人材を資本と考え、その能力を最大限引き出すという人的資本経営の考え方が世に出て久しいですが、日本郵船は激動の時代を「人で勝つ」経営を目指していると言えます。

当社の求める人材像は「軸のあるジェネラリスト」として定義されています。幅広い知識や経験を持ちながら、自身の強み=軸となる職務遂行スキルを複数保有する人材のことを意味しています。これを実現するために、入社後はジョブローテーションを通じて様々な職種を様々な場所で経験し、自身の強みを見極め、磨いてもらうことになります。海上職も同様に活躍の場は船の上に留まることなく、陸上勤務とのコンビネーションで幅と厚みのあるキャリアを構築することになります。

また、入社年次や職位に基づいて行われる階層別研修の他、社員のキャリア形成に資する様々な研修制度が整っており、自身のキャリア形成を自律的に考え、会社や上司とも相談しながら、必要な自己研鑽を自分で計画、実行することが求められます。最近では、タフな環境において独力で道を切り拓くことを経験してもらうため、若手社員を海外で難易度の高いポジションに短期的に配置する「グローバルチャレンジプログラム」を実施するなど、中長期的な観点から人材育成に力を入れ、社員一人一人が成長を実感できるようなサポートを行っています。一方で、ライフプランも多様化する中で、ワークライフバランスを維持しながら、社員個人が自分の価値観を尊重できるような働き方を可能にする各種のサポート制度も整えています。

事業規模に比べて従業員の数が少ないため、社員一人一人に対する期待は自然と大きくなります。事業が複雑化し多様な価値観が求められる中で、前例にとらわれず新しい発想でアプローチができる人、課題解決に向けて自ら行動できる人を求めています。また、異なる職種、国籍、立場の人とも積極的かつ円滑にコミュニケーションがとれる人材が活躍できる会社です。

海運業界を取り巻く環境が日々刻々と変化する世界において、モノ運びを通じて人々により豊かな生活をもたらす「Bringing value to life.」という企業理念の実現に向け、個性を活かし、個性を競争力に繋げることで、次の時代を乗り切っていけると信じています。総合物流企業の枠を超えて、真のグローバルカンパニーになるために成長し続ける日本郵船グループの原動力となってくれる皆さんとお会いできることを楽しみにしています。

人材育成の理念

「多様な人材を、グローバルなフィールドで
“たゆみなく”育成する。」

企業規模に対して社員数が限られている当社では、1人1人が活性化し、その持ち味を存分に発揮して業務に取り組み続けられることが極めて重要です。会社の成長の原動力はひとえに社員の成長にあり、社員1人1人が常に成長し続けることを、日本郵船はサポートしていきます。

ジョブローテーション

日本郵船ではジョブローテーションによる人材育成を行っており、各職種において幅広い知識・視野と多様な能力を、業務経験を通じて習得します。育成期間のジョブローテーションを経た後は、面談等を通じて、会社と社員一人ひとりが向き合いながら一緒にキャリアプランを考えていけることも、人数規模が少ない当社ならではの特長です。

陸上職事務系

入社後の約10-12年は輸送に関わる運航管理/営業や、事業運営に関わる資金調達/収支管理/契約法務等、様々な分野の業務を海外勤務を交えつつ経験していきます。幅広い業務経験を通じて、多角的な視野やビジネスを推進していく能力を身に着け、将来NYKグループ全体の事業運営を担っていく経営人材を育成します。

陸上職技術系

新造船計画から造船現場監督、保守管理業務等、船舶の一生に関わる専門知識やスキルを、ローテーションを通じて習得していきます。また、日本郵船の新規事業/技術開発をあらゆる側面から牽引する人材となる為、アンテナを高く張り、多方面で活躍する技術者を目指します。

海上職

船上で運航技術を習得し船長/機関長を目指す一方、海上・陸上勤務をローテーションし、陸上では国内外の拠点で乗船中に培った経験と知識を活かしながら活躍します。具体的には船舶の安全運航に関するノウハウの支援や新技術開発を行い、船舶運航のプロフェッショナルとして日本郵船の事業を牽引できる人材を目指します。

研修プログラム

新入社員研修

各職種に応じたプログラムを用意しており、陸上職においては、本社での座学研修に加え、海運/物流現場での基礎知識習得と現場理解に重きをおいた現場研修を国内外拠点にて行います。海上職においては、海上勤務に向けて必要な知識とスキルを国内外での研修/訓練等を通じて習得します。

NYKビジネス/マリタイムカレッジ

日本郵船の求める人材像にたゆみなく育成する為、OJTのみならず、Off-JTのコンテンツとして「ビジネスカレッジ」「マリタイムカレッジ」を運営しています。「ビジネスカレッジ」では階層別研修に加え、法務/財務といった一般的スキルから海運/モノはこびに関する専門知識、更にはマネジメント力を取得するコースまで、幅広いコンテンツを用意しています。また、海上職においては「マリタイムカレッジ」を通じて世界最高水準の船員教育と訓練を用意しており、より専門性の高い船員を育成しています。

ビジネスカレッジ

階層別(キャリアデザイン・マネジメント強化研修等)
ビジネススキル(法務・財務・会計・問題解決力等)
語学(英語・中国語等)
モノはこび / 海運知識(運航管理・海事法務・船体構造等)

マリタイムカレッジ

共通研修(安全管理者・検船等)
航海系研修(操船シミュレーター・機器取り扱い等)
機関系研修(各種エンジン・タービンプラント等)

一人ひとりが最大限の力を発揮する為に

多様なバックグランドを持つ社員が、グローバルなフィールドで人間力を発揮しながら協働し、安心して働ける、活躍できる職場環境の充実に、取り組んでいます。