【3分解説】
日本郵船の事業とは?

日本郵船は1885年の創業以来、海運業を通じて人々の暮らしや世界の経済活動を支えてきました。 ”Bringing value to life.” という企業理念には、「世界中の人々の豊かな暮らしの実現とともに、あらゆる生物や環境にも価値をもたらす存在でありたい」、という創業時から変わらない思いが込められています。この【3分解説】では、皆さまにまず初めに知ってほしい、海運業について、⽇本郵船の事業についてをご紹介します。

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海運業が担うこと

日本の輸出入の99.6%は海上輸送が担っており、海運業は人々の暮らしと経済活動に欠かせない存在です。海を越える物流の要として、暮らしと産業に必要な物資やエネルギー資源を届けるため、今この瞬間も世界中で船は動き続けています。その中でも日本郵船はそれぞれの船種において世界有数の競争力を有しており、世界最大級の船隊規模を誇っています。

外航海運

国内の港から港へ貨物を運ぶことが「内航海運」と言われるのに対して、日本と海外の港を行き来し貨物を運ぶことを「外航海運」と言います。 世界経済の発展に伴い、海上輸送量は世界規模で右肩上がりに増加しており、海運業は成長産業として位置づけられています。日本郵船は海外と日本の輸送のみならず、「三国間輸送」といった海外から海外への輸送も担い、世界経済や社会・産業の挑戦を支えています。

世界の海上輸送量と船腹量

世界の海上輸送量は増加傾向にあり、2022年は2000年比で2倍になっています。

生活の中での海運業

人々の生活と海運は密接に関わっています。例えば、衣服や家具・雑貨、電気のもととなる天然ガスや石炭、原油など、生活に必要なもののほとんどは船で運ばれています。人々の「日常生活」を支えるため、日本郵船が担う範囲は大きく、以下のようなところで私たちは貢献しています。

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活躍フィールドは地球

日本のみならず、さまざまな国の海上輸送を担う海運会社の活躍のフィールドは、まさに“地球”といっても過言ではありません。 さらに、日本郵船は世界最大規模の船隊による海上輸送のみならず、海・陸・空あらゆる輸送手段で全世界を横断して対応する総合物流企業として最適なサプライチェーンを構築してきました。

日本郵船が世界をつなぐ、
さまざまな船のタイプ

貨物の特徴に合わせて、もっとも安全で効率的な輸送方法を追求した結果、それぞれの貨物に特化した「専用船」が生まれました。たとえば、原油、LNG(液化天然ガス)、鉄鉱石、穀物、自動車、コンテナなど、液体があれば固体もあり、その形状や取り扱いも千差万別。日本郵船ではあらゆるお客さまのニーズに応えるため、さまざまな種類の専用船を運航しています。

コンテナ船

貨物船の中では最速を誇る、主に消費財を中心としたコンテナ貨物を輸送する専用船です。衣類や電気製品などの生活雑貨から危険品まで多種多様な貨物を国際規格のコンテナに収納して運びます。コンテナ化された貨物はトラックや鉄道などへの積み替えが容易なため、荷役の迅速化とともに海陸一貫によるDoor to Doorの輸送を実現し、国際定期輸送に画期的な変化をもたらしました。

原油タンカー

原油を運ぶ専用船です。複数の区画に仕切られたタンク状の船倉を持ち、事故時の原油流出を最小限に抑えるため船側と船底を二重構造化しています。荷役用のパイプラインとポンプを持ち、積み荷役には陸側のポンプを、揚げ荷役には本船装備のポンプを使います。かつては50万重量トンを超す大型の船も出現しましたが、現在は30万重量トン級のVLCC(大型タンカー)が主力です。

LNG船

天然ガスをマイナス162℃の超低温で液化したLNG(液化天然ガス)を運びます。超低温輸送のための特殊な材質のタンク、荷役時の事故を防ぐ緊急遮断装置、輸送中に気化した天然ガスを燃料として使うタービンエンジンなどの技術を駆使した船舶です。タンクの形状には独立球形タンクを船体に固定した構造のモス方式や、メンブレンと呼ばれる金属の薄膜でタンクを覆ったメンブレン方式などがあります。

ばら積み船(バルカー)

鉄鉱石、石炭、穀物、塩、アルミ塊、銅鉱石などの資源を梱包せずに大量に輸送します。特定の貨物を経済的・効率的に輸送できるように設計・建造された、鉄鉱石船や石炭船、木材チップ船などの専用ばら積み船もあります。

自動車専用船

自動車を専門に運ぶ船です。貨物となる自動車を専門のドライバーが運転し、船のランプウェイ(船と岸壁とを橋渡しする設備)から船内に積み込みます。船内は何層ものデッキに分かれ、バスなど大型車両を積むためのデッキは車高に合わせて上下します。全体に屋内駐車場のような構造をしています。最大級のものでは13層ものデッキを持つ8,000台積みの大型船もあります。

03

数字で見る日本郵船のプレゼンス

ここまで紹介してきたように日本郵船は、卓越した実績と最新技術を駆使し、世界中の物流を支えるリーディングカンパニーとして活躍しています。ここでは、数字でわかる日本郵船のプレゼンスを紹介します。

社員数

1,800

少数精鋭で風通しの良い社風です。だからこそ、一人ひとりの裁量も大きく、若手のうちから活躍することができます。

社員数

35,000

グループ全体では、35,000人を超える規模にまで成長しました。それぞれが特徴を発揮し、社会課題に目を向けています。

売上高

2

6,160

億円

既存ビジネスに満足することなく、日々新たな分野に挑戦し、成長を続けています。

駐在国数

26

カ国

駐在員数

250

グループ会社数

160

3年定着率

97.9

%

平均勤続年数

16.6

平均年齢

39.9

創業

138

運航隻数

さらに

ここまで説明してきたことが日本郵船の全てではありません。

100年以上海運業界をリードしてきた日本郵船の歴史の中で、日本郵船はこれまで多くのことを成し遂げてきました。そして、今企業として社会に求められていること。それは、世界の人々と社会のために海運に留まらない価値を提供し続けること。