北海道支店、誕生!
公開日:2025年01月22日
更新日:2025年01月23日

当社は、2024年4月に北海道札幌市に新たに北海道支店を開設しました。横浜、名古屋、関西、九州、秋田に次ぐ6つ目の支店であり、北海道内では2009年に札幌支店を閉鎖して以来、15年ぶりの支店開設となります。本記事では、北海道支店の意義とその背景、狙いについてご紹介します。
なぜ北海道支店を開設?
当社グループの北海道における既存事業をさらに強化し、地域の物流課題の解決と持続的な活性化に貢献することが目的です。当社グループは、北海道の電力・ガス会社向けのエネルギー輸送、自動車やコンテナ輸送事業などを展開しており、これらの既存事業の深化と新規成長事業への投資を進めるための拠点として北海道支店を設置しました。
<北海道支店の概要>
店名 : 日本郵船株式会社 北海道支店
住所:〒060-0001 北海道札幌市中央区北1条西6丁目1-2 アーバンネット札幌ビル8階
問い合わせ先:011-557-8102
支店長:森本政博
<北海道に拠点を置いて事業を営む主な当社グループ会社>
・近海郵船株式会社 / 近海郵船北海道株式会社
・株式会社サンユウ
・郵船ロジスティクス株式会社
・北洋海運株式会社
・郵船港運株式会社 / 郵船港運北海道株式会社
グループ4社(日本郵船、郵船ロジスティクス、近海郵船北海道、サンユウ) 合同エントランスにて
既存事業の深化
2009年に札幌支店を閉所した後も、当社グループは北海道でエネルギー輸送や自動車専用船による大型農機輸送、郵船ロジスティクス株式会社による物流事業、オーシャン・ネットワーク・エクスプレス社(ONE)によるコンテナ輸送などを行ってきました。農産物・水産物の輸送も大きな事業の一つであり、近海郵船株式会社やその子会社である株式会社サンユウ、郵船港運株式会社などが関わっています。今後成長が予想されている半導体工場、データセンターの新設による物流拡大、海底ケーブル敷設による洋上風力発電の促進も期待されています。
新規成長事業への取り組み
再生可能エネルギー(再エネ)や次世代燃料関連事業を新規成長事業として位置付けています。2023年には北海道の5地域が洋上風力発電の「有望な区域」として選定され、当社グループも石狩湾新港で洋上風力発電事業向けの作業員輸送船(CTV)の運航を開始しました。CTVの船舶・運航管理は北洋海運株式会社が行っています。また、秋田や九州にも支店を設置し、再エネ事業に取り組んでいます。
CTV(Crew Transfer Vessel)として2023年4月に竣工した"RERA AS"
支店長から一言
森本北海道支店長
Q:北海道支店の体制は?
A:スタート時の体制は支店長の森本氏と、石狩湾で曳船業を営む石狩湾新港サービスの前社長の川城氏の2名体制です(記事公開時点では3名体制)。支店が入るビルには、グループ会社の北洋海運株式会社、近海郵船北海道株式会社、株式会社サンユウ、郵船ロジスティクス株式会社も入居しており、グループ一丸となって北海道内及び近隣地域での営業活動やネットワークの拡充を進めています。
Q:北海道支店を開設した狙いは?
A:中期経営計画で掲げる「両利きの経営―既存中核事業の深化と新規成長事業への投資」を北海道で実現することです。
新規成長事業の具体例
再生可能エネルギーや次世代燃料関連事業が注目されており、特に洋上風力発電が活発に進められています。また、苫小牧での日本初となるCCS(Carbon dioxide Capture and Storage)大規模実証試験や、アンモニアサプライチェーン構築の検討も進行中で、アンモニア・水素、CCUS(Carbon dioxide Capture, Utilization and Storage)やCO2輸送などの動きが活発化・深度化していくことが期待されています。
Q:風力発電を地元の方々はどう受け止めているのでしょうか?
A:北海道電力株式会社の電気料金は高いため、風力発電の必要性は理解されていますが、電気料金の値下げという分かりやすい形で道民の生活にすぐに反映されるわけではないので、実感が伴っていない状況です。再エネは将来絶対に必要なもので、地元の財産となるとともに、社会の役にも立つ資源です。北海道には資源があることの理解が広がり、北海道への誇りを持てるようになることを願っています。
北海道の課題である過疎化に対して、再エネ事業やデータセンターの誘致などが進み、活性化してきています。魅力ある事業や産業を育成することで、北海道に働きに来る人や地元に戻る出身者が増えることを期待しています。当社は北海道と包括連携協定を締結し、物流振興と地方創生に貢献していきます。
北海道支店開設は、既存事業の深化と新規成長事業の推進を目指す重要な一歩です。私自身が北海道出身ということもあって、なおさら思い入れは人一倍強いです。地域の物流課題の解決や持続的な活性化に貢献し、北海道と共に成長していくことを目指しています。今後もグループ一丸となって、北海道での事業展開を進めていきます。
<北海道と言えば! 観光名所&グルメ情報>
F Village & 穴場の夜景名所 (by 日本郵船 北海道支店)
北海道は、皆さんご存知の通り観光名所も数多くあり、また肉・野菜・海鮮と全てが美味しいグルメ王国です。新名所や穴場スポットを紹介します。
新名所は、北広島市にあるエスコンフィールドを含む「F Village」です。ここは北海道日本ハムファイターズ(日ハム)の球場を含む施設で、ドーム型球場ながら天然芝を採用している点が特徴です。また温泉・サウナ・地ビールのブルワリー等もあり、日ハムファンでなくてもワクワクがいっぱい十分に楽しめます。お薦めはスタジアムツアーです。ベンチやロッカールーム、天然芝フィールドに下りて壮大な景色を楽しむこともできます。屋根が開いた試合観戦は風も気持ちよく、最高のビアガーデンとなります。
次に穴場の夜景名所をご紹介します。
札幌市の「もいわ山」山頂からは、都市部と緑豊かな自然の絶景を余すことなく見渡せ、夜には街明かりがキラキラと宝石のように燦めく姿が一層の興奮と感動を与えてくれます。
小樽市の「小樽天狗山展望台」から一望できる景色も素晴らしく、小樽港や石狩湾が広がる絶景ポイントです。山頂には楽しめるスポットがたくさんあり、2022年11月に公開されたNetflixシリーズ「Frist Love初恋」ではその絶景をバックに撮影が行われ、さらに注目が高まりました。夕景から夜景に移る時間帯「マジックアワー」は特におすすめです!
※ インタビュー 2024年6月17日