船上ではこんな料理が食べられる?!乗組員に人気のメニュー特集
公開日:2025年01月22日
更新日:2025年01月16日
船上ではどんな食事が楽しめるのでしょうか? 日本郵船グループの船舶管理会社から、乗組員に人気のメニューを紹介します。各船の司厨長が腕を振るう自慢の料理をぜひご覧ください。
「Kare-Kare」—旭海運株式会社が船舶管理をするバルク船より
ORE NOUMEA
※ばら積み運搬船“ORE NOUMEA”より
※バルク:梱包されずに輸送される貨物
Kare-Kareはフィリピン北部にあるルソン島のソウルフードで、良質なたんぱく質がたっぷり含まれた、乗組員に人気のメニューです。
- 司厨長の紹介
司厨長 Virgilio S. San Pedroさん
【旭海運・乗組員仲間からのコメント】 仕事に精通し、とても親切で人懐っこく、面倒見もよく、情熱的な人です! NYK-Fil Shipmanagement(NYKフィル・シップマネジメント)社 に13年間勤める熟練の料理長です。司厨長自慢の家庭料理Kare-Kareを食べると、我々乗組員は母国を思い出し、より一層安全運航を心がけることができます!
レシピ
材料(乗組員23人分)
- オックステール:5kg(一口大に切る)
- 牛の胃袋:3kg(一口大に切る)
- アナトーパウダー(着色料):大さじ2
- タマネギ:3袋(みじん切り)
- にんにく:20片(みじん切り)
- ビーフストック:23カップ
- さやいんげん:2束(一口大に切る)
- なす:1kg(一口大に切る)
- バナナハート(バナナの花):2個(くさび形に切る)
- ピーナッツバター:2カップ
- ローストピーナッツダイス:2カップ
- パン粉:2カップ
作り方
1. オックステールを深い鍋に入れ、かぶるくらいの水を入れて沸騰させ、柔らかくなるまで煮る。柔らかくなったら取り出す。
2. 牛の胃袋も同様に煮る。柔らかくなったら、取り出して洗う。
3. みじん切りにしたにんにくとタマネギを油とバターで炒める。
4. アナトーパウダーを加え、ビーフストックを投入。
5. バナナハートを加えて4分間煮る。
6. オックステールと牛の胃袋を加え、3分間煮る。
7. なすとインゲンを加え、半分ほど火を通す。
8. ピーナッツバターとローストピーナッツダイスを加える。
9. 塩こしょうで味を整え、パン粉でソースに濃度をつける。
10. ソテーしたエビのペーストを添えて完成!
「汁なし担々麺」—近郵船舶管理株式会社のRORO※船「まりも」より
まりも
※RORO船:Roll-on/Roll-off船。トラックやトレーラーが自走で船に乗り込み、貨物を積載したまま運搬できる船
- 司厨長の紹介
【司厨長からのコメント】 調理時間は手短に早く出せるように事前の仕込みをきっちりとしておきます。衛生面は、直接食材に触れずに使い捨て手袋を使用し、まな板、包丁は除菌剤などを用いて清潔に調理するように心掛けています。また栄養面は、不足しがちな野菜を多く取り入れ、1日350gの野菜の提供を目指しています。
【乗組員仲間からのコメント】2ヶ月間、毎日違ったメニューを出していただいているので、日々の船での食事が楽しみです。乗組員の健康と栄養のため、調理をする上で工夫されていることが分かります。船では夜間も関係なく仕事をします。朝昼晩の食事に加えて夜食も提供されるので、夜間の仕事も乗り越えることができます。これからも毎日乗組員全員分の食事を美味しく作っていただいていることに感謝したいです。
レシピ
材料(1人分)
- A:合いびき肉 500g(茹でて油抜きする)
- B(合わせ調味料):酒 大さじ6、濃口醬油 大さじ6、甜麺醤 大さじ4、砂糖 少々
- チンゲン菜 適量
- 卵
- ねぎ
- 調味料(適量):テンメンジャン、コチュジャン、ラー油
作り方
1. 市販のスープにテンメンジャン、コチュジャン、ラー油を少々加え、スープを作る。
2. 卵を8分間ゆで、氷水で冷やして半熟卵を作り、半分に切る。
3. Aを茹でて油抜きし、Bを入れてフライパンで炒め煮にして肉味噌を作る。
4. チンゲン菜を色よく茹で、立て塩につけておく。
5. 白髪ねぎを刻んで水につけておく。
6. 生麺を湯がき、スープを絡めて盛り付け、半熟卵、肉味噌、チンゲン菜、白髪ねぎをトッピングして完成。
「ベジタブルコフタ」— NYK Shipmanagement社が船舶管理をする自動車専用船“SWEET PEA LEADER”より
- 司厨長の紹介
司厨長 Arbolario, Loubien Gemudianoさん
【司厨長からのコメント】 この料理は美味しいベジタリアンメニューです。黄金色が華やかで、ピリッとしたスパイシーな味わいが味覚を刺激します。厳選されたスパイスを使った料理は、味わいだけでなく健康面でも利点があります。食物繊維5.6g、たんぱく質7.7mg、炭水化物28.7mg、エネルギー362kcal、脂質が含まれていますし、シナモンとクローブは血圧を低く保つのに役立ちます。また、プレーンヨーグルトと付け合わせのミルククリームは、風味に加えて、スパイスの刺激を和らげます。弱火で調理すると、約30〜35分かかります。
ランチではライスと一緒に、またはナンやチャパティなどのインドパンと一緒にディナーにも提供できます。 繊細で素晴らしい味なので、幅広い年齢層の方に楽しんでいただけます!
【乗組員仲間からのコメント】 厨房スタッフの料理の腕前は素晴らしいです。風味豊かで絶対においしい料理を作ってくれます。衛生に配慮するとともに、多くの愛情と思いやりが込められています。主菜、副菜、デザートと、味と食感が完璧なバランスです。繊細かつ革新的な体験ができる船上での食事の時間を本当に楽しみにしています!
レシピ
材料(3人分)
- 団子:
ジャガイモ 1/2kg
A:にんじん(千切り) 1カップ、生姜とにんにく(みじん切り) 大さじ1/2、トウガラシ(みじん切り) 大さじ2、グリーンチリ 大さじ1、チリパウダー 小さじ1/2、ターメリックパウダー 小さじ1/4、クミンパウダー 小さじ1、チャットマサラ 小さじ1/2、パン粉 1カップ、小麦粉 1/2カップ
- ソース:
トマトピューレ 1/2カップ、玉ねぎ(細切り) 1個、生姜とにんにく(細切り) 大さじ1/2、カシューナッツ 10個、ヨーグルト(プレーン) 1カップ、クミンシード 小さじ1
B:グリーンカルダモン 2個、クローブ 3-4個、シナモンスティック 1本
C:塩 小さじ1/2、ガラムマサラ 小さじ1/4、コリアンダーパウダー 小さじ1/4、コリアンダー(みじん切り) 大さじ1/2、チリパウダー 小さじ1/2、ターメリックパウダー 小さじ1/4
作り方
1. 茹でたジャガイモをつぶし、Aを加えて混ぜ、小さなボールを作る(手のひらにオイルを塗ると材料がくっつかない)。
2. ボールを色がきつね色になるまで炒める。
3. ソースを作る。炒めた玉ねぎ、生姜、にんにく、カシューナッツをミキサーにかけ、ヨーグルトを加えてもう一度ブレンドしてピューレ状にする。
4. 鍋に少量の油を入れ、クミンシードを炒め、Bを加えてさらに軽く炒める。トマトピューレを加えてかき混ぜた後、ピューレ状のソースを加える。Cと少量の水を加え、油が分離するまで沸騰させる。
5. ソースに炒めたボールを加え、約6分間煮る。皿に盛り、ミルククリームペーストを細かい縞模様にかけて完成。
日本郵船グループが管理する各船内では、乗組員の健康と栄養を考えた美味しい料理が提供されています。各船の司厨長が腕を振るう自慢の料理を、ぜひご家庭でもお試しください。