沿革
私たち日本郵船は1885年の創業以来、海洋国家である日本の歴史とともに歩んできました。
130年を超える歴史を以下にご紹介します。
1885年~
郵便汽船三菱会社と共同運輸会社の合併により誕生した日本郵船は、二社の合同を表す「二引の旗章」を掲げ、近海海運から遠洋海運へと事業を拡大していきました。
1885(明治18)年 |
郵便汽船三菱会社と共同運輸会社の合併により、9月29日 日本郵船会社を設立、10月1日創業、資本金1,100万円、所有汽船58隻 |
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1886(明治19)年 | 長崎・天津航路開設 |
1893(明治26)年 | 日本初、遠洋定期航路(ボンベイ航路)開設 |
1896(明治29)年 |
ロンドン支店設置 |
1911(明治44)年 | カルカッタ航路開設 |
1914(大正3)年 |
「徳島丸」が日本籍船として初めてパナマ運河通過 |
1916(大正5)年 | パナマ経由 東航ニューヨーク線開設 |
1917(大正6)年 | 南米東岸定期航路開設 |
1920(大正9)年 | ニューヨーク支店設置 |
1923(大正12)年 |
日華連絡航路(長崎・上海線)開設、第1船「長崎丸」出帆 |
1926(大正15)年 |
第二東洋汽船株式会社を合併、サンフランシスコ航路、南米西岸航路を継承 |
1929(昭和4)年 |
社船に二引のファンネルマークの標示決定 |
1939(昭和14)年 | 近海郵船株式会社を合併 |
1942(昭和17)年 | 日・米・英 外交官交換船差立(「淺間丸」・「龍田丸」・「鎌倉丸」) |
1945年~
第二次世界大戦で「船員と船舶」という二つの資産の多くを失った日本郵船は、高度成長期に特定の貨物用の船舶である専用船事業に乗り出し、日本の経済成長を支えました。
1945(昭和20)年 | 終戦、所有船舶37隻、15万5,469総トンに減少 (戦禍による喪失船185隻、113万1,424総トン) |
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1951(昭和26)年~1957(昭和32)年 |
バンコク、印パ、ニューヨーク、シアトル、カルカッタ、欧州、豪州、中南米ガルフ、南米東岸、中近東、西回り世界一周、中南米西岸、その他諸航路再開 |
1959(昭和34)年 |
当社初、原油タンカー「丹波丸」が竣工 |
1960(昭和35)年 | 当社初、鉱石専用船「戸畑丸」が竣工 |
1961(昭和36)年 |
貨客船「氷川丸」を山下公園(神奈川県)に係留、一般公開開始 |
1962(昭和37)年 | 世界初、大型LPG専用船「ブリヂストン丸」が竣工 |
1964(昭和39)年 |
海運再建整備に関する臨時措置法に基づき、三菱海運株式会社と合併、合併後の所有船舶153隻、228万7,696重量トン |
1968(昭和43)年 |
北米西岸コンテナ(PSW)航路開設(日本初のフルコンテナ船「箱根丸」就航) |
1969(昭和44)年 | 近海、内航部門を近海郵船株式会社に委譲 豪州航路、コンテナサービス開始 当社初、自動車船兼ばら積船「第五とよた丸」が竣工 NYK Line(Hong Kong)Ltd.、NYK(Thailand)Co.Ltd. 設立 |
1970(昭和45)年 |
北米西岸コンテナ(PNW)航路開設 |
1971(昭和46)年 | 欧州航路、コンテナサービス開始 |
1972(昭和47)年 | ニューヨーク航路、コンテナサービス開始 |
1974(昭和49)年 |
大井ふ頭(東京都)で当社初の自営コンテナターミナル開業 |
1978(昭和53)年 | 日本貨物航空株式会社(NCA)設立 |
1979(昭和54)年 | 印パ航路、オアシス・コンテナサービス開始 |
1980(昭和55)年 | 豪州/マレーシア/ペルシャ湾航路、三国間コンテナサービス開始 |
1981(昭和56)年 | 南米西岸航路コンテナサービス開始 南アフリカ航路コンテナサービス開始 |
1983(昭和58)年 |
NYK Line(Singapore)Pte. Ltd. 設立 |
1985年~
1985年に発表されたプラザ合意により急激な円高が進み、船会社のコスト構造に大きな影響を与えました。船員の多国籍化を進める一方、海運業を基盤とした総合物流企業グループへの構造転換を打ち出しました。
1986(昭和61)年 | 長期経営ビジョン「NYK21」を策定 |
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1988(昭和63)年 | NYK Line(North America)Inc. 設立 Hong Kong Logistics Center 開業 |
1989(平成元)年 | NYK Bulkship(USA)Inc.、NYK Bulkship(Europe)Ltd. 設立 NYK Line(Europe)Ltd. 設立 バンコク、ロサンゼルス、シドニーで物流センター開業 |
1990(平成2)年 | 客船「クリスタル・ハーモニー」が竣工、客船事業を再開 |
1991(平成3)年 |
日本ライナーシステム株式会社を合併 |
1992(平成4)年 | 台湾の高雄でコンテナターミナル開業 |
1993(平成5)年 |
日本籍船初のダブルハルタンカー「高峰丸」が竣工 |
1994(平成6)年 | NYK Line(Deutschland)GmbH、NYK Line(Benelux)B.V.、NYK Line(Sverige)AB設立 |
1995(平成7)年 | NYK Line(China)Co. Ltd. 設立 |
1996(平成8)年 |
北米、欧州航路でグランドアライアンスによる新サービス開始 |
1997(平成9)年 | 東京湾にてタンカー「ダイヤモンドグレース」原油流出事故発生 |
1998(平成10)年 | 昭和海運株式会社を合併 独自の安全運航規格「NAV9000」を導入 |
1999(平成11)年 | 定航部門、自動車輸送部門でISO9002認証を取得 |
2000(平成12)年 | 中期経営ビジョン「NYK21新世紀宣言」を発表 |
2001年~
2001(平成13)年 | 在来船事業を日之出汽船株式会社に移管 シンガポールに、船舶管理会社NYK Shipmanagement Pte. Ltd. 設立 |
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2002(平成14)年 | 世界初、傭船船隊を含めたISO14001認証取得 |
2003(平成15)年 |
中長期グループ経営ビジョン「Forward 120」を策定 |
2004(平成16)年 | 海外物流事業ブランドを“NYK Logistics”に統一 株式会社MTI設立 |
2005(平成17)年 |
NYKグループ中期経営計画“New Horizon 2007”策定 |
2007(平成19)年 |
フィリピンに、商船大学「NYK-TDG MARITIME ACADEMY」開校 |
2008(平成20)年 | NYKグループ中期経営計画“New Horizon 2010”を発表 |
2009(平成21)年 |
未来のコンセプトシップ「NYK スーパーエコシップ2030」を発表 |
2010(平成22)年 |
Knutsen Offshore Tankers社に出資、シャトルタンカー事業に進出 |
2011年~
2011(平成23)年 |
NYKグループ中期経営計画“More Than Shipping 2013”を発表 |
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2012(平成24)年 | 世界初、船舶エネルギー効率管理計画(SEEMP)の鑑定書を(一財)日本海事協会から取得 欧州航路で新アライアンス「G6アライアンス」によるサービス開始 ウィートストーン(オーストラリア)LNGプロジェクトでLNG上流事業に共同参画 |
2013(平成25)年 | 日之出郵船とNYKグローバル・バルクが合併し、NYKバルク・プロジェクト貨物輸送株式会社が発足 |
2014(平成26)年 | NYKグループ中期経営計画“More Than Shipping 2018~Stage 2 きらり技術力~”を発表 |
2015(平成27)年 |
日本初、LNG燃料タグボート「魁」が竣工 |
2016(平成28)年 | 世界初、LNG燃料の自動車専用船が竣工 |
2017(平成29)年 |
定期コンテナ船事業合弁会社 Ocean Network Express Pte. Ltd.(ONE)設立 |
2018(平成30)年 | NYKグループ中期経営計画“Staying Ahead 2022 with Digitalization and Green”を発表 定期コンテナ船事業合弁会社(ONE)事業開始 未来のコンセプトシップ「NYK スーパーエコシップ2050」を発表 |
2019(令和元)年 | 世界初、有人自律運航船に向けた自動運航の実証実験に成功 |
2020(令和2)年 |
社長をトップとしたESG経営推進体制の構築 |
2021年~
2021(令和3)年 | NYKグループESGストーリーを発表 NYK-TDG MARITIME ACADEMY卒業生から初の船長が誕生 外航海運事業における「2050年までのネット・ゼロエミッション達成」を宣言 |
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2022(令和4)年 | 秋田支店を開設 |
2023(令和5)年 |
日本郵船グループ中期経営計画 “Sail Green, Drive Transformations 2026 - A Passion for Planetary Wellbeing -”を発表 |
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