当社は4月1日、ＥＮＥＯＳオーシャン株式会社(以下「ＥＮＥＯＳオーシャン」)の原油タンカー以外の海運事業を承継する新会社NYK Energy Ocean株式会社（以下「NEO社」）株式の80%を取得し、NEO社が発足しました。当社による株式取得価格は約760億円（注）です。

NEO社はＥＮＥＯＳオーシャンから承継したLPG船18隻、ケミカルタンカー・プロダクトタンカー18隻、貨物船11隻の計47隻を運航します。LPG船は当社で現在運航している16隻と合わせて34隻になり、当社グループは世界最大規模のLPG船運航事業者になります。

当社グループは、エネルギー輸送事業において成長事業と位置付けるLNG/LPG船事業を中心に取り組みを強化するとともに、安定的なエネルギー輸送の責務を果たすことを目標としており、今回のNEO社の子会社化はこの戦略に沿ったものです。ＥＮＥＯＳオーシャンから承継した100名以上の優秀な人材と47隻の良質な船隊、そしてエネルギー事業を幅広く手掛けるＥＮＥＯＳグループとの連携強化によってシナジーを創出し、エネルギー輸送事業のさらなる成長を目指します。

NEO社　力石晃一社長　コメント：
「本日、NYK Energy Ocean株式会社が発足しました。ＥＮＥＯＳオーシャンは国内外の様々な企業に対して質の高い海上輸送サービスを提供しており、その事業を承継したNYK Energy Oceanもお客様のニーズを的確に捉え、安全が全てに優先するという理念のもと、確実で効率的な海上輸送の実現を目指す事に変わりはありません。さらに、日本郵船グループの一員になった事でそのスケールメリットを活かし、品質管理、コスト競争力を高めてまいります」

（注）株式取得後における価格調整が完了しておらず、現時点では取得原価は確定しておりません。