お知らせ

東北電力向け石炭専用船でバイオ燃料の試験航行を実施

国内電力会社向け初、海上輸送における脱炭素化を推進

当社は2月9日、当社が所有し東北電力株式会社向けに運航している石炭専用船「能代丸」(以下「本船」)で、国内電力会社向けの石炭専用船としては日本初となるバイオ燃料での試験航行を開始しました。本船へのバイオ燃料の供給は、京浜地区にて三菱商事エネルギー株式会社の協力を得て実施されました。

バイオ燃料は、廃食油などの生物由来の有機性資源(バイオマス)を原料としており、燃焼時の二酸化炭素(CO₂)排出量は実質ゼロとみなされます(注1)。重油焚き船舶エンジンでも使用可能なため、重油からゼロエミッション燃料への過渡期で温室効果ガス(GHG)の排出を削減する有力な手段とされています。

バイオ燃料の使用による航行中のGHG排出量の削減は、お客様の貨物の輸送によって生じるScope 3(注2)のGHG排出量削減にも寄与します。当社は今後もバイオ燃料やその他の次世代燃料の導入に注力し、海上輸送における脱炭素化を推進しながら、お客様のサプライチェーンにおけるGHG排出量の削減に貢献します。

石炭専用船「能代丸」

バイオ燃料を供給される「能代丸」



(注1)バイオ燃料は燃焼時に二酸化炭素(CO₂)を排出するものの、原料となる植物はCO₂を吸収してバイオマスを再生産するため、直接燃焼におけるCO₂2排出量は実質ゼロとみなされることから、「カーボンニュートラル」を実現する化石燃料の代替物として注目されている。

(注2)企業のサプライチェーン全体に関連する間接的な排出量。原材料の調達、製品の輸送、製品の使用、廃棄など、企業活動の外部で発生する排出が含まれる。

以上

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