2025年02月10日
アンモニア燃料アンモニア輸送船(AFMGC)として世界初の定期傭船契約締結
Yara Clean Ammonia Switzerland SA
日本郵船株式会社
アンモニアサプライチェーン構築への大きな貢献
世界最大級のアンモニアプレーヤー、Yara International ASA(以下「Yara」)のグループ会社であるYara Clean Ammonia Switzerland SA(以下「Yara Clean Ammonia」)と日本郵船株式会社(以下「日本郵船」)は、今般、日本郵船が開発を進め、2026年11月に竣工し保有する予定のアンモニア燃料アンモニア輸送船(AFMGC : Ammonia-Fueled Medium Gas Carrier)をYara Clean Ammoniaへ定期傭船する契約を締結しました。
署名式
左:Csaba Laszlo, Vice President, Yara Clean Ammonia
右:渡辺浩庸 当社常務執行役員
トップマネジメント面談
左1列目:Hans Olav Raen, CEO, Yara Clean Ammonia
左2列目:Murali Srinivasan, Senior Vice President, Yara Clean Ammonia
右1列目:曽我貴也 当社代表取締役社長
右2列目:横山勉 当社執行役員
1. 経緯・意義
Yara Clean Ammoniaと日本郵船は、2021年から実施しているアンモニア燃料アンモニア輸送船の実用化に向けた共同検討を踏まえ、今般、AFMGCの定期傭船契約締結に至りました。現在のアンモニア国際海上輸送における主要な船型であるMedium Gas Carrierのうち、燃料にもアンモニアを使用するAFMGCとして世界初の定期傭船契約締結となります。
AFMGCの活用を通じて海上輸送での大幅なGHG排出削減に寄与することに加え、発電用途でも注目されるクリーンアンモニアのよりクリーンな輸送手段の提供、舶用燃料としてのアンモニア需要創出など、アンモニアサプライチェーンの構築に重要な役割を果たすマイルストーンです。
2. 各社コメント
Yara Clean Ammonia Senior Vice President Murali Srinivasan氏
日本郵船との、この素晴らしいコラボレーションによって、外航船からのCO₂排出に関する将来的な規制に対応できるだけでなく、サプライチェーン全体を通じて炭素強度関連規制に適合するクリーンアンモニアの提供が実現します。
Yara Clean Ammonia Vice President Csaba Laszlo氏
船舶からのCO₂排出量を大きく減らし、最終製品の炭素強度値を大幅に削減しうる、この定期傭船契約を締結できたことに嬉しく思っております。次世代船の運航を成功へ導けるよう、今後も日本郵船と協力して参ります。
日本郵船 常務執行役員 渡辺浩庸
当社は2023年11月にNYK Decarbonization Storyを発表し、2050年GHG排出量ネット・ゼロ実現を掲げました。当該目標達成には代替燃料の活用が不可欠であると考え、当社としては特にアンモニアに注目し、アンモニア燃料船の開発を推進してきました。今般、当社がパートナー企業と開発したAFMGCを世界最大級のアンモニアプレーヤーであるYara Clean Ammoniaから次世代燃料船として高い評価を頂き、定期傭船契約を締結できたことをとても嬉しく思っております。当社は今後もYaraという頼もしいパートナーとともに、アンモニアの海上輸送に留まらず、多様な側面からアンモニアサプライチェーンの構築に取り組んでまいります。
3. 本船概要
船種 :40,000m3型アンモニア燃料アンモニア輸送船
竣工時期 :2026年11月
全長 :180m
全幅 :32m
型深 :18.45m
船籍 :日本
4. 各社概要・お問い合わせ
社名・法人 | 概要 | 問い合わせ先 |
Yara International ASA | 本社:Oslo, Norway 代表者:Svein Tore Holsether ウェブサイト:https://www.yara.com/ |
Hilde Steinfeld Communication Director hilde.steinfeld@yara.com |
Yara Clean Ammonia Switzerland SA | 本社:Geneva, Switzerland 代表者:Hans Olav Raen ウェブサイト:https://www.yaracleanammonia.com/ |
Yu Komatsu Director – Asia yu.komatsu@yara.com |
日本郵船株式会社 | 本社:東京都千代田区 代表者:代表取締役社長 曽我貴也 ウェブサイト:http://www.nyk.com/ |
広報グループ 報道チーム NYKJP.ML.MEDIA@nykgroup.com |
Yara Clean Ammonia
Yaraのグループ会社であるYara Clean Ammoniaは、今後数十年の間に大幅な成長が見込まれる市場において水素経済を確立するべく、世界最大のアンモニアプレーヤーとして、グリーン・ブルーアンモニアのバリューチェーンを展開し、クリーンアンモニアの世界的な発展を推進していきます。
具体的には、アンモニアの生産、物流、貿易における、これまでの主導的な経験を基に船舶や電力向けの低炭素排出燃料、低炭素の食品生産や工業用途など、クリーンアンモニアの需要創出・拡大に向けて取り組んでいます。
Yara Clean Ammoniaは、船舶15隻を擁する世界最大のアンモニアネットワークを有しており、Yaraを通じて世界各地18のアンモニアターミナル、複数のアンモニア生産・消費拠点へのアクセスが可能です。2024年度の事業利益は18億米ドル、EBITDAは1億1700万米ドルであり、ノルウェーのオスロに本社を構えます。
以上
掲載されている情報は、発表日現在のものです。
その後、予告なしに変更される場合がございますので、あらかじめご了承ください。