国内の直流海底送電網の整備に向け前進
当社は国内における長距離海底直流送電網整備に向けたケーブル敷設船(以下「本船」)に関して、このほど一般財団法人日本海事協会(以下「ClassNK」)から概念設計承認(Approval in Principle、以下「AiP」)を取得しました。
ケーブル敷設船イメージ図
北海道など風力発電の適地は電力の大需要地から離れており、今後さらなる発電量の増強を図る上では、送電網の整備が課題です。この課題を解決する方法として、ケーブル敷設船を使用した長距離海底直流送電網の構築が有望とされています。
当社は、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(以下「NEDO」)の「多用途多端子直流送電システムの基盤技術開発/ケーブル防護管取り付け等の工法開発および新型ケーブル敷設船等の基盤技術開発」事業に住友電気工業株式会社(以下、「住友電工」)、古河電気工業株式会社(以下、「古河電工」)、株式会社商船三井と4社コンソーシアムとして参画しています(関連プレスリリース参照)。
当社は、住友電工との協力体制の下、国内直流海底送電網の整備に資するケーブル敷設船の基盤技術の開発を行っており、古河電工の協力も得て、ClassNKからAiPを取得しました。
引き続き、本船設計の最適化を進めることで脱炭素社会の実現に貢献することを目指します。
経緯
・2022年:NEDOの「多用途多端子直流送電システムの基盤技術開発」において、住友電工の外注先として、日本特有の条件に適した自航式のケーブル敷設船の初期概念設計を実施。
・2023年:NEDOの「多用途多端子直流送電システムの基盤技術開発/ケーブル防護管取り付け等の工法開発および新型ケーブル敷設船等の基盤技術開発」に関する公募において新たに採択を受ける。住友電工との協力体制の下、自航式ケーブル敷設船の設計を実施。
・2024年:ClassNKからケーブル敷設船の概念設計に関するAiPを取得。
・今後:本船の設計を進め、ClassNKからの基本設計承認取得を目指す。
以上
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