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九電グループ向け 新造LNG船「QUEST KIRISHIMA」が竣工

成長分野のLNG船事業を強化し、エネルギーの安定供給に貢献

 当社がサムスン重工業株式会社(Samsung Heavy Industries Co., Ltd.、以下「SHI」)へ発注していた液化天然ガス(LNG)運搬船「QUEST KIRISHIMA」(以下「本船」)が12月2日、SHI 巨済(Geoje)造船所で竣工しました。本船は、九州電力株式会社の100%子会社であるQユナイテッドエナジーサプライ&トレーディング株式会社との定期傭船契約に投入されます。

 本船のカーゴタンクは容量174,000立方メートルのメンブレン型(注1)で、優れた防熱性能をもつタンク方式を採用しています。また燃料油とボイルオフガス(航行中にカーゴタンク内で気化したLNG)を利用する二元燃料低速ディーゼル機関「X-DFエンジン」や余剰ボイルオフガスを有効に利用する再液化装置を搭載しており、従来型のLNG船に比べて大幅に効率的で経済的、かつ環境負荷を低減した運航を実現します。


新造LNG船「QUEST KIRISHIMA」


 当社は中期経営計画“Sail Green, Drive Transformations 2026” において、既存中核事業の深化と新規成長事業への投資を基軸戦略としています。エネルギー輸送事業においては、成長分野と位置付けるLNG/LPG船事業を中心に取り組みを強化するとともに、世界最大級のLNG船保有・管理会社としてこれまでに培ってきた経験や技術力、ネットワークを活かし、日本のエネルギーの安定的な供給の実現に貢献します。

 また当社はLNG輸送事業に限らず、船舶向けLNG燃料供給事業や世界初のLNG燃料パナマックス型石炭専用船の建造、グリーンアンモニア(注2)等次世代エネルギーのサプライチェーンの構築といった幅広い分野において、今後も九電グループとの協力体制を強化していきます。

本船の概要

全長:約293メートル
全幅:約46メートル
主機関:X-DFエンジン
積載容量:約174,000 m3
建造造船所:Samsung Heavy Industries Co., Ltd. 巨済造船所(韓国)


(注1)タンクの内部をニッケル鋼やステンレス鋼「メンブレン」で覆うことで、低温を保ちガスの膨張を吸収する方式
(注2)再生可能エネルギーを活用して生成されたアンモニアのこと。燃焼時だけでなく製造時にも二酸化炭素(CO2)が排出されないことから、脱炭素社会の実現に向けた有力なエネルギー資源として期待されている。

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