中部地区でShip to Ship方式による実績を積み上げ
液化天然ガス(以下「LNG」)燃料バンカリング船「かぐや」が、11月5日、三河港(愛知県)で当社運航の自動車専用船「SAKURA LEADER」に、記念すべき第100回目となるLNG燃料供給を実施しました。
「かぐや」は、国内初のLNGバンカリング船として2020年に竣工し、当社と川崎汽船株式会社、株式会社JERAらが共同で出資する合弁会社のセントラルLNGマリンフューエル株式会社が運航を担っています。川越火力発電所(三重県)を拠点として、同年10月から、日本で初めてのShip-to-Ship方式(注1)による船舶向けLNG燃料(注2)供給事業に従事しています。
当社グループは長年にわたるLNG輸送を通じて得た知見やノウハウを活用し、環境対応へのソリューションの一つとしてLNGへの燃料転換に継続的に取り組んでいます。今後もさまざまなステークホルダーと協働し、世界各地の重要拠点においてLNG燃料のバリューチェーン構築を進めることで、 カーボンニュートラル社会の形成と日本のLNGバンカリング事業の発展に貢献します。
関係者が100回記念を祝う様子
燃料供給の様子(本船のShip-to-Ship方式のプレスリリース写真から/セントラルLNGマリンフューエル社提供)
「かぐや」の概要
LNG積載容量 :3,500㎥
総トン数 :4,044トン
全 長 :81.7メートル
全 幅 :18.0メートル
造船所 :川崎重工業株式会社 坂出工場
供給体制
※セントラルLNGシッピング株式会社およびセントラルLNGマリンフューエル株式会社については以下ホームページをご覧ください。
https://central-lng.com/
注1)Ship to Ship方式
岸壁・桟橋に係留中のLNG燃料船、もしくは錨泊中のLNG燃料船にLNG燃料供給船が接舷(横付け)してLNG燃料を供給する方法。
注2)LNG燃料の特徴
重油に比べ、硫黄酸化物(SOx)や粒子状物質(PM)の排出は約100%、窒素酸化物(NOx)は最大80%、二酸化炭素(CO₂)は約30%の削減がそれぞれ見込める。国際的に強化される船舶の排出ガス規制への対応として重油に代わる有力な船舶燃料と位置づけられている。
以上
掲載されている情報は、発表日現在のものです。
その後、予告なしに変更される場合がございますので、あらかじめご了承ください。