当社は、当社グループの技術ソリューションを統合する新ブランド｢HULL NUMBER ZERO｣(ハルナンバーゼロ、以下｢HNZ｣)を立ち上げました。23年4月に新設した船舶事業グループが中心となり、設計・建造・運航・メンテナンスなど船舶に関するすべての段階の課題に対して、当社グループで培われた技術力を駆使したソリューションをお客さまに提供していきます。

当社の船舶事業グループと当社グループ各社が持つ確かな技術力を結集させ、船舶を取り巻くさまざまな課題に対して最適なソリューションを提供します。具体的なサービスの内容や連絡先はこちらのリンクからご覧ください。

https://www.hull-number-zero.com

・船舶建造、技師派遣サービスの提供
(建造監督派遣、図面審査など船舶建造の際に必要となるソリューションの提供。原動機、発電機、制御機器全般のコミッショニング、メンテナンス、修理、換装など)
・主機モニタリング、燃料関連ソリューションの提供
(本船機関データをフィリピンのモニタリングセンターで遠隔監視、AIや現役機関士による早期異常検知サービスの提供。燃料油添加剤や燃料油処理装置、燃費向上付加物の販売など)
・船員のウェルビーイングに関するソリューションの提供
(フィリピン人船員を支援する金融サービスの提供など)
・舶用機器やデバイスの販売、保守点検
(船舶計装機器、海洋生物付着や配管腐食の防止装置、船用品、救命・消防等法定備品の販売や点検など)

海運業界は現在、DX(デジタル・トランスフォーメーション)とEX(エネルギー・トランスフォーメーション)が急速に進められている百年に一度の変革期を迎えており、企業にとって日々進化する技術への対応は重要な課題です。HNZを通じて、当社グループが持つ技術力をこれまで以上に活用いただくことで、ステークホルダーの皆さまが抱えている課題を解決し、海事クラスターの活性化に貢献したいという想いから策定しました。

HNZは現実には存在しない｢零(ゼロ)番船｣を意味し、1の前にある数字で全ての基盤となるもの、また今ここにはない新しい価値を生み出すというイメージを表現しています。これは先人たちが培ってきた技術力を基盤として新しい価値を生み出すことを表しており、当社のありたい姿である｢総合物流企業の枠を超え、中核事業の進化と新規事業の成長で、未来に必要な価値を共創します｣を体現し支えるブランドとなるようにという想いが込められています。

当社グループが23年3月に発表した中期経営計画“Sail Green, Drive Transformations 2026 - A Passion for Planetary Wellbeing -”では、中核事業の深化と新規事業の開拓の両輪を基軸戦略としています。中核事業である海運を支える船舶を、貨物などを輸送する「手段としての船」だけでなく「目的としての船」と位置付けて、船舶に関する技術の事業化を推進しており、HNZを通じてさらに加速させていきます。