当社は、ENEOSホールディングス株式会社の連結子会社であり、ENEOSグループの海運事業を手掛けるENEOSオーシャン株式会社(以下｢ENEOSオーシャン｣)が、新たに設立し、ENEOSオーシャンの原油タンカー事業以外のLPG船、ケミカルタンカー、プロダクトタンカー(石油製品船)および貨物船(ドライバルク船(注1))等を中心とする海運事業を吸収分割により承継させる新会社株式の80%を取得し、子会社化すること(以下｢本件取引｣)について、7月8日にENEOSオーシャンと合意しました。新会社はLPG船18隻、ケミカルタンカー・プロダクトタンカー19隻、貨物船12隻の計49隻(注2)を運航し、傘下に在シンガポールの運航会社や船舶管理会社など16社を含む予定です。
なお、本件取引は公正取引委員会等の国内外の関係当局の承認および許認可の取得等を条件とし、2025年4月1日に完了する見込みです。

　当社グループは2023年３月に発表した中期経営計画“Sail Green, Drive Transformations 2026 - A Passion for Planetary Wellbeing -”のもと、ESGを中核に据えた成長戦略を推進しています。エネルギー輸送事業においては成長事業と位置付けるLNG/LPG船事業を中心に取り組みを強化するとともに、インフラ企業としての安定的なエネルギー輸送の責務を果たすことを目標としています。本件取引はその戦略に沿ったものであり、当社グループのエネルギー事業をより強固にするものです。

　本件取引により、当社グループの品質管理やコスト競争力におけるスケールメリットを追求するとともに、設立される新会社の良質な船隊と豊富な知見・経験を持った役員・従業員の方々と共にシナジーを創出し、更なる成長を追求していきたいと考えています。

(注1)貨物船(ドライバルク船)：鉱石、石炭、木材などのばら積み貨物を輸送する船舶
(注2)2024年４月1日時点の運航隻数に、現時点で本件取引の完了日までに見込まれている増減を加味しています。なお、上記隻数には海外子会社が運航する隻数も含まれており、ENEOSオーシャンHPに記載の隻数と異なります。

＜ご参考：本件取引概要＞
（注）ENEOS株式会社のことを以下｢ENEOS｣といいます。