• プレスリリース

アストモスエネルギーとの共同保有船を「GAS AMETHYST」と命名

今年2隻目のLPG二元燃料エンジン搭載船

当社とアストモスエネルギー株式会社(以下「アストモスエネルギー」)が共同保有する大型LPG(Liquefied Petroleum Gas、液化石油ガス)運搬船の命名式が6月12日、 川崎重工業株式会社 坂出工場で行われ、「GAS AMETHYST(ガス アメジスト)」と命名されました。本船は3月に竣工したGAS GARNET(ガス ガーネット)に続くLPG二元燃料エンジン搭載船で、共同保有船としては今年2隻目、アストモスエネルギー向けLPG二元燃料船としては4隻目になります。

アストモスエネルギーの株主である出光興産株式会社(以下「出光興産」)と三菱商事株式会社をはじめ、約80名の関係者が命名式に臨席しました。出光興産の前田健也常務執行役員が本船を「GAS AMETHYST(ガス アメジスト)」と命名し、同夫人による支綱切断が行われました。当社からは常務執行役員の渡辺浩庸らが出席し、関係者とともに本船の安全航海を祈念しました。




右から
1人目:株式会社三菱UFJ銀行 常務執行役員 大嶋 幸一郎 
3人目:日本郵船株式会社 常務執行役員 渡辺 浩庸
4人目:出光興産株式会社 常務執行役員 前田 健也
6人目:アストモスエネルギー株式会社 代表取締役社長 山中 光
7人目:川崎重工業株式会社 常務執行役員 エネルギーソリューション&マリンカンパニーバイスプレジデント 兼 船舶海洋ディビジョン長 今村 圭吾
9人目:四国運輸局 局長 河野 順

本船の特徴

本船は、重油とLPGを燃料として使用できる二元燃料エンジンを搭載しています。また、軸発電機を採用しており、主機からプロペラに繋がる軸の回転を利用して発電することによって、通常航海中のディーゼル発電機を停止させ、LPG燃料のみで航行が可能です(注)。LPGを燃料として使用する場合、当社従来船の重油焚きに比べ、排気ガス中の硫黄酸化物(SOx) が95%以上、二酸化炭素(CO2)が20%以上削減されます。

本船はLPGの他に、将来の脱炭素社会を実現するうえで注目されているアンモニアも積載することができるため、将来的に需要が増加すればアンモニア輸送にも対応することが可能です。

当社は長年にわたり培ってきたアストモスエネルギーとの密接な関係をさらに強化するとともに、輸送需要に合わせた柔軟な輸送サービスを提供し、環境に配慮した船隊整備を進めることで、サプライチェーンの低炭素化に貢献します。

本船の概要

全長:229.90 m
型幅:37.20 m
深さ(型):21.90 m
夏期満載喫水(型):11.65 m
積載容量:86,953 ㎥




(注)LPG燃料点火時に、少量の重油をパイロット燃料として使用します。

日本郵船グループは、中期経営計画 “Sail Green, Drive Transformations 2026 - A Passion for Planetary Wellbeing - ”を2023年3月10日に発表しました。“Bringing value to life.”を企業理念とし、2030年に向けた新たなビジョン「総合物流企業の枠を超え、中核事業の深化と新規事業の成長で、未来に必要な価値を共創します」を掲げ、ESGを中核とした成長戦略を推進します。
本取り組みは、当社における、海上、陸上、ターミナル等のモードを問わず、モノ運びを通じてGHG排出を低減し、お客様のサプライチェーンに還元していく取り組みを対象としたブランド「Sail GREEN」の一環です。

※ロゴをクリックすると詳細ページへ移動します。

今回の取り組みが特に貢献するSDGsの目標

各社概要

アストモスエネルギー株式会社
本社:東京都 千代田区
代表取締役社長: 山中 光
ウェブサイト:http://www.astomos.jp/

川崎重工業株式会社
本社:東京都 港区
代表取締役社長執行役員: 橋本 康彦
ウェブサイト:https://www.khi.co.jp

以上

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