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宇宙通信の可能性探る「Internet x Space Summit」で当社取り組みを発表

船員の利便性や緊急対応に求められる船陸間の通信速度向上に先進衛星通信技術を活用

当社は6月12日から14日に幕張メッセ(千葉県千葉市)で開催された、インターネット技術の総合イベント「 Interop Tokyo 2024 」の特別企画「Internet x Space Summit」に参加しました。この企画は今後の宇宙開発で重要な宇宙空間の通信を確立することで生まれる新たなビジネスに焦点をあてたもので、参加企業約500社のうち海運会社からの参加は当社1社でした。13日には、「宇宙が拓く次世代インターネットに対する期待と挑戦」をテーマにしたパネルディスカッションに海務グループ航海チーム長の引地朋生が登壇し、船員からの要望が強い船陸通信速度の改善に向けた船上DXの取り組みを紹介するとともに、洋上と衛星データの活用など新たな価値創造のために宇宙産業に求める期待を話しました。

登壇する引地朋生航海チーム長



船陸間の通信速度は陸上の約30分の1にすぎないのが現状です(当社運航船で調査) 。船員からは陸上の家族や友人との円滑なコミュニケーションを望む声があるほか、船舶機器のトラブル発生時や乗組員への遠隔医療などの際に船陸間でビデオ会議ができることで迅速な対応が可能になるなど、船陸間での高速通信が求められています。

こうした課題の解決に向け当社はSpace Exploration Technologies Corp. (スペースX社)が運営する衛星通信サービス、Starlink(スターリンク)の導入を当社グループ会社の管理船で進めるなど、船陸通信速度の向上を目指して取り組んでいます(関連リリース参照)。

登壇した引地は、当社が先進的な衛星通信技術を活用した船上DXへの取り組みにより、船員のウェルビーイング向上に努めていることを紹介。また、こうした通信技術を駆使し洋上で収集されるデータと衛星データを組み合わせることで、新たな社会的価値の創造が可能であることを説明しました。

当社は引き続き、船員の利便性向上や海事イノベーションの創出を目指し、船上DXに取り組んでいきます。

特別企画展概要

名称:Internet X Space Summit
・主催:Interop Tokyo 2024実行委員会 
・後援:総務省、経済産業省、千葉県、千葉市など
・実施日時: 2024年6月12日(水)~14日(金)
・開催場所:幕張メッセ
・ウェブサイト:Internet x Space Summit | Interop Tokyo 2024~AI社会とインターネット~(インターロップ)

日本郵船グループは、中期経営計画 “Sail Green, Drive Transformations 2026 - A Passion for Planetary Wellbeing -” を2023年3月10日に発表しました。“Bringing value to life.”を企業理念とし、2030年に向けた新たなビジョン「総合物流企業の枠を超え、中核事業の深化と新規事業の成長で、未来に必要な価値を共創します」を掲げ、ESGを中核とした成長戦略を推進します。

以上

掲載されている情報は、発表日現在のものです。
その後、予告なしに変更される場合がございますので、あらかじめご了承ください。