多様なバイオ燃料の舶用燃料実用化を加速
当社はバイオ燃料の安全性評価を行う試験用エンジン設備((注)、以下「テスト・エンジン」)の設置を決定し、1月29日に千葉県の設置予定地にて地鎮祭を行いました。本年6月にテスト・エンジンの設置を完了し、3年間バイオ燃料の燃焼試験・分析を行います。当社グループ会社の株式会社ボルテックおよび日本油化工業株式会社が持つエンジン運用および燃料油分析技術も活用し、多様なバイオ燃料の可能性を検証、舶用燃料の実用化を加速させます。
バイオ燃料は穀物や廃食油をはじめとした多様な原材料から生成されますが、現在商用化されているのはごく一部です。今後、需要の増加に伴い、商用化されるバイオ燃料の種類が増えることが見込まれています。しかし一方で新燃料を船舶用に継続使用するには、社外エンジン設備での試験・分析やトライアル運航など、約2年の試験期間を要していました。当社は今後、自社でテスト・エンジンを保有する事で試験期間を短縮し、実船使用までの期間の短縮も見込んでいます。
地鎮祭の様子
前列左:株式会社ボルテック 代表取締役社長 岡崎 一正
前列右:日本郵船株式会社 常務執行役員 樋口 久也
日本郵船グループは、中期経営計画 “Sail Green, Drive Transformations 2026 - A Passion for Planetary Wellbeing -
”を2023年3月10日に発表しました。“Bringing value to life.”を企業理念とし、2030年に向けた新たなビジョン「総合物流企業の枠を超え、中核事業の深化と新規事業の成長で、未来に必要な価値を共創します」を掲げ、ESGを中核とした成長戦略を推進します。
(注)テスト・エンジンはアンモニア燃料船に改造工事中のタグボート「魁(さきがけ)」が使用していた発電機機関を再利用し、千葉県内に建設する建屋内に設置します。
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今回の取り組みが特に貢献するSDGs
以上
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