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LNG燃料タグボート「魁」をアンモニア燃料仕様に改造開始

世界初のアンモニア燃料船の誕生に向けて

当社は温室効果ガス(GHG)排出量の更なる削減の実現に向けて、当社グループの株式会社新日本海洋社(以下「新日本海洋社」)が東京湾内で運航していたLNG(液化天然ガス)燃料タグボート「魁」を、アンモニア燃料タグボート(以下「A-tug」)とするため、当社グループの京浜ドック株式会社の追浜工場で改造工事を開始しました。

本改造工事は当社、株式会社IHI原動機、日本シップヤード株式会社、株式会社ジャパンエンジンコーポレーションの4社が2021年10月に国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(以下「NEDO」)のグリーンイノベーション基金事業(注1)の公募採択を受けた「アンモニア燃料国産エンジン搭載船舶の開発」の一環で行うものです。

本改造工事では主機(以下「エンジン」)・燃料タンクを含む機関全体を交換するため、機関室を切断して既存LNG燃料仕様の設備を取り出し、新たにアンモニア燃料仕様のものを設置します。新たに搭載されるアンモニア燃料エンジンは、IHI原動機太田工場(群馬県)で実機による運転試験を終え、二酸化炭素(CO2)の約300倍の温室効果がある一酸化二窒素(N2O)や未燃アンモニアの排出がほぼゼロとなることが確認されています。

A-tugは2024年6月に竣工を予定しており、その後は、引き続き新日本海洋社の運航により世界初のアンモニア燃料船として脱炭素効果や運航の安全性を検証するための実証運航を行います。

当社グループは外航海運事業のGHG排出量ネットゼロを2050年までに達成するため、今後も次世代燃料へのエネルギーシフトを推し進めます。




日本郵船グループは、中期経営計画 “Sail Green, Drive Transformations 2026 - A Passion for Planetary Wellbeing - ”を2023年3月10日に発表しました。“Bringing value to life.”を企業理念とし、2030年に向けた新たなビジョン「総合物流企業の枠を超え、中核事業の深化と新規事業の成長で、未来に必要な価値を共創します」を掲げ、ESGを中核とした成長戦略を推進します。

また当社は、次世代燃料へのエネルギーシフトなどのグリーンビジネスを通じた、低・脱炭素に向けた新しい価値創造の取り組みを対象としたESGブランド「NYK GREEN EARTH」を展開しており、今回の取り組みもその一環です。

NYK GREEN EARTHロゴ 
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今回の取り組みが特に貢献するSDGsの目標

(注1) グリーンイノベーション基金事業
「2050年カーボンニュートラル」に向けてエネルギー・産業部門の構造転換や、大胆な投資によるイノベーションといった現行の取組を大幅に加速するため、NEDOに2兆円の基金を造成し、官民で野心的かつ具体的な目標を共有した上で、これに経営課題として取り組む企業等に対して、最長10年間、研究開発・実証から社会実装までを継続して支援する基金制度。グリーン成長戦略において実行計画を策定している重点14分野を中心に支援が行われます。NEDO事業の概要は以下URLをご参照ください。(https://green-innovation.nedo.go.jp/project/development-next-generation-vessels/ )

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以上

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