当社は、株式会社大島造船所で建造するLNG(液化天然ガス)を主燃料とする大型石炭船(以下「本船」)2隻に、可変圧縮比機構(Variable Compression Ratio system、以下「VCR機構」)を搭載することを決定しました。VCR機構の搭載は従来主流であった重油を主燃料とする船舶を含めて、世界初です。本船2隻はともに2025年中に竣工予定です。
VCR機構はエンジン燃焼室内空気の圧縮比率を、エンジン出力やLNG燃料の性状に応じて最適圧縮比に調整することによりLNGガスモード運航では約3%、ディーゼルモード運航では約6%の燃費を改善することができます。
また今後、脱炭素燃料を導入する際のエンジン効率改善や、既存船のGHG削減においても、VCR機構は重要な役割を担う事が期待されています。
本機構は、株式会社三井E&S DU社の大型舶用低速エンジンの技術と経験に基づいて開発され、要素試験を積み重ね、スイスのエンジンライセンサであるウィンターツール ガス&ディーゼル社と共に商用化された技術です。
当社は、積極的にGHG削減技術の導入と開発を進める企業とのパートナーシップを深め、外航海運事業におけるGHG削減に貢献していきます。
2050年に向けた船舶燃料転換シナリオ(中期経営計画からの抜粋)
日本郵船グループは、中期経営計画 “Sail Green, Drive Transformations 2026 - A Passion for Planetary Wellbeing -
”を2023年3月10日に発表しました。“Bringing value to life.”を企業理念とし、2030年に向けた新たなビジョン「総合物流企業の枠を超え、中核事業の深化と新規事業の成長で、未来に必要な価値を共創します」を掲げ、ESGを中核とした成長戦略を推進します。
今回の取り組みが特に貢献するSDGsの目標
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