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独エネルギー大手・EnBW社と新造LNG船4隻の定期傭船契約を締結

当社は、ドイツの大手エネルギー会社であるEnBWエネルギー・バーデン・ヴュルテンベルクAG社(EnBW Energie Baden-Wuerttemberg AG社、以下「EnBW」)と新造液化天然ガス(LNG)船4隻の長期定期傭船契約を締結しました。

これら4隻は、韓国のHD現代重工業株式会社で建造され、2027年に順次竣工する予定です。優れた防熱性能をもつ容量174,000立方メートルのメンブレン型(注1)のカーゴタンクを装備します。主機関には燃料消費効率に優れた二元燃料低速2ストローク舶用エンジン(注2)を搭載し、軸発電装置(Shaft Generator)(注3)や、空気潤滑システム(ALS: Air Lubrication System)(注4)を採用して、従来のLNG船と比べ環境に配慮した仕様となっています。

当社エネルギー事業本部 執行役員の井浪康之コメント
今回、EnBW社との新たな新規傭船契約を締結できたことを大変嬉しく思います。またこれは、当社グループが掲げるESG経営の推進という点でも非常に有意義なものと考えています。当社はEnBW社に対してLNGの安定な輸送を提供することで堅調なパートナーシップを構築していくと共に、世界のエネルギートランジションに貢献していきたいと考えます。

<本船概要>
全長:約289.9メートル
全幅:約46.1メートル
主機関:二元燃料低速2ストローク舶用エンジン
積載容量:約174,000 m3・メンブレン型
建造造船所:HD現代重工業株式会社(韓国)
竣工予定:2027年
船籍:フランス

(注1) メンブレン型
タンクの内部をニッケル鋼やステンレス鋼「メンブレン」で覆うことで、低温を保ちガスの膨張を吸収する方式

(注2)二元燃料低速2ストローク舶用エンジン
燃料油とボイルオフガス(航行中にカーゴタンク内で気化したLNG)を利用できる

(注3)軸発電装置(Shaft Generator)
回転するプロペラ軸に発電機を取り付け、電力を供給する装置のこと

(注4)空気潤滑システム(ALS: Air Lubrication System)
船底に空気を送り込み、船底と海水の間に空気層を形成することで摩擦抵抗を低減させる技術


日本郵船グループは、中期経営計画 “Sail Green, Drive Transformations 2026 - A Passion for Planetary Wellbeing -” を2023年3月10日に発表しました。“Bringing value to life.”を企業理念とし、2030年に向けた新たなビジョン「総合物流企業の枠を超え、中核事業の深化と新規事業の成長で、未来に必要な価値を共創します」を掲げ、ESGを中核とした成長戦略を推進します。

今回の取り組みが特に貢献するSDGsの目標

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