当社グループで国内初となるCTV運航
3月15日、東京で開催中の「第11回WIND EXPO春2023 ~[国際]風力発電展~」の当社グループ出展ブースにて、当社がSiemens Gamesa(シーメンスガメサ社)と複数年の定期傭船契約を締結している、石狩湾新港洋上風力発電向けの作業員輸送船(CTV、以下「本船」)(注1)の船名発表を行いました。
船名発表会では本船建造造船所のPenguin Shipyard InternationalのJames Thamマネージングダイレクター、当社からはグリーンビジネスグループ グループ長の横山勉らが出席、RERAはアイヌ語で「風」という意味で、「風が吹く」という由来にて本船を「RERA AS」(レラアシ)と命名したことを発表しました。
当社が本船を保有、北海道に拠点を置く当社グループの北洋海運株式会社が船舶管理を行います。本船は2023年12月に商用運転開始が予定されている石狩湾新港の洋上風力発電施設への作業員輸送に従事し、船籍港は石狩とする予定です。
石狩湾新港洋上風力発電事業は、株式会社グリーンパワーインベストメントが設立した特別目的子会社(SPC)である合同会社グリーンパワー石狩により開発が進められており、約500haの海域にシーメンスガメサ社製の洋上風車14基を建設・運転・保守することが計画されています。本船は、洋上風力発電設備の運転開始後の保守作業のため、洋上の作業現場設備と陸上拠点の間を移動する作業員を運ぶ役割を果たします。
当社グループは本船の運航を足掛かりとして、今後拡大が見込まれる洋上風力発電事業の一層の展開を目指します。
左から
日本郵船株式会社 グリーンビジネスグループ グループ長 横山 勉
Penguin Shipyard Internationalマネージングダイレクター James Tham
本船概要
全長:27.10 m
型幅: 9.00 m
乗客定員数:12名
建造造船所:PT Kim Seah Shipyard Indonesia (Penguin Shipyard International子会社)
(注1)洋上風力発電設備向け作業員輸送船(Crew Transfer Vessel、CTV)
洋上風力発電設備の建設や、発電開始以後のメンテナンス用に作業員を輸送するための船で、長さ20~40m程度のアルミ製双胴船。高速航行時に安定性が高く、洋上施設への乗降を安全に行える機器を搭載している。
日本郵船株式会社は、洋上風力発電関連事業などのグリーンビジネスを通じた、低・脱炭素に向けた新しい価値創造の取り組みを対象としたESGブランド「NYK GREEN EARTH」を展開しており、今回の取り組みもその一環です。
日本郵船グループは、中期経営計画 “Sail Green, Drive Transformations 2026 - A Passion for Planetary Wellbeing -
” を2023年3月10日に発表しました。“Bringing value to life.”を企業理念とし、2030年に向けた新たなビジョン「総合物流企業の枠を超え、中核事業の深化と新規事業の成長で、未来に必要な価値を共創します」を掲げ、ESGを中核とした成長戦略を推進します。
今回の取り組みが特に貢献するSDGsの目標
各社概要
Siemens Gamesa
本社:スペイン・サムディオ
CEO:Jochen Eickholt
ウェブサイト:https://www.siemensgamesa.com/
北洋海運株式会社
本社:北海道 苫小牧市
代表取締役社長:中野 克也
ウェブサイト:https://hokuyo-kaiun.co.jp/
関連プレスリリース
以上
掲載されている情報は、発表日現在のものです。
その後、予告なしに変更される場合がございますので、あらかじめご了承ください。