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比商船大学NTMAの2021年度卒業式典を開催

コロナ禍での乗船実習を経験、困難を乗り越えた108人の旅立ち

11月18日、当社がフィリピンのマニラ近郊でTransnational Diversified Group(以下「TDG」、注)と共同運営する商船大学NYK-TDG MARITIME ACADEMY (以下「NTMA」)は、新型コロナウイルス流行のため延期を余儀なくされていた2021年度の卒業式を開催しました。

式典には当社代表取締役社長の長澤仁志、代表取締役専務執行役員の原田浩起、専務執行役員の小山智之、TDGのJ・ロベルトC・デルガド会長らが出席しました。また、フィリピン移住労働者省のホン・スーザン V・オープレ大臣からビデオメッセージで祝辞を頂き、2021年11月に卒業見込みであった第11期生合計108名の卒業を祝いました。

NTMAは新型コロナウイルス流行のため、当時寮生活および学内授業ができない状況下、いち早くオンライン授業に切り替え、学生たちは座学にてカリキュラムを履修し卒業単位を取得しました。しかし、当社で運航している外航船での乗船実習の受け入れが難航したため、卒業に遅れが生じたという背景があります。

長澤社長は祝辞の中で「世界的パンデミックの中での乗船実習はとても大きな挑戦でしたが、各々が不安を乗り越え、掲げた目標を達成することができたことを誇りに思います。私たちの仕事はお客様の生活に寄与し、信頼を獲得し続けることです。これこそが137年にわたって培われたNYKの魂であり、あなたたち卒業生はそれを将来体現できると信じています」と卒業生に激励の言葉を贈りました。

NTMAは、NYK Qualityの船員育成を目指して2007年に開校し、今年で創立15周年を迎えました。当初から独自の奨学金制度を設け、大学への進学が困難な家庭環境の学生に就学の道を開いています。また卒業後のフィリピンの海技国家試験の高い合格率を維持していることに加え、2011年8月に国土交通省が創設した機関承認制度で海外における日本初の船員教育機関校として認定を受けるなど、商船学校として高い評価を得ています。
  
2011年9月卒業の第1期生から今回の第11期生までの累計卒業者数は1360人に達し、卒業生の多くが当社グループ運航船で航海士または機関士として活躍しています。2021年4月には同校卒業生から開校以来初の船長が誕生し、2022年4月には初の機関長が誕生しました。また、卒業生の多くが安全運航の一役を担う重要な陸上ポジションで活躍しており、その活躍の場が、日本、シンガポール、豪州等、当社の重要拠点に広がっています。

今後、当社グループはNTMAで15年培った船員教育の知見を活かし、フィリピン人船員の育成およびシンガポールをはじめとする世界主要拠点での船員研修の拡充に引き続き尽力します。

※撮影時のみマスクを外しています
写真前列左から)
1番目 TDG共同CEO ラシッド・デルガド
2番目 当社専務執行役員 小山智之
3番目 TDG 創業者・会長  J・ロベルトC・デルガド
4番目 当社代表取締役社長 長澤仁志
5番目 2021年卒業生総代 CHRISTIAN M. OLIPE
6番目 NTMA理事長 ニエベス・R・コンフェサー
7番目 当社代表取締役専務執行役員 原田浩起
8番目 在フィリピン日本国大使館一等書記官 工藤寛之
9番目 当社常務執行役員 池田 豊

左から
1番目 当社代表取締役社長 長澤仁志
2番目 2021年卒業生総代 CHRISTIAN M. OLIPE
3番目 TDG 創業者・会長  J・ロベルトC・デルガド

NYK-TDG MARITIME ACADEMY概要

開校日:2007年6月3日
規模:学生(募集定員数)航海科  60名 / 機関科 60名 1学年計 120名程度
職員 約70名
場所:マニラ近郊カランバ市カンルーバン(マニラ市内から車で約1時間)
システム:3年間の講習と1年間の乗船実習の4年制
理念:学生個々の人格形成と実践的な海事技術の習得を中心にした世界に通用する船員の高等教育を行う。

当社グループは、ESGの経営戦略への統合を更に加速させることを掲げた、「NYKグループ ESGストーリー 」(※)を2021年2月3日に発表し、SDGs(持続可能な開発目標)の達成に貢献する活動を進めています。2022年3月24日には、2021年度のESG経営の具体的な取り組みと施策、超長期視点での持続可能な成長戦略を紹介する「NYKグループESGストーリー 2022 」(※※)を発表しました。 NTMA卒業生の多くが、教育に必要な資機材を供与して教育機関を支援する取り組みや、地域の社会課題解決に貢献、また、大学自体が、奨学金制度の整備等を通じ、将来の就業機会を与える場として、ESG経営を実践する存在となっています。当社グループはESG経営を力強く推し進めるべく、これからも質の高い船員教育に積極的に取り組み、「Sustainable Solution Provider」として新たな価値創造を推進します。

(注)Transnational Diversified Group(TDG)
主に物流事業、船舶の代理店業と船員供給事業、旅行業、情報通信技術などを手がける40以上の事業会社で構成されるフィリピンの複合企業グループで、再生可能エネルギーや農業、不動産などへの投資も行っています。当社とは設立時の1976年から協力関係にあり、現在はフィリピンにおける戦略的パートナーとして連携を強化しています。

※NYKグループESGストーリー
当社グループにおいて、ESGを経営戦略に統合するための考え方と具体的な取り組みを明示する指針。詳細は以下プレスリリースよりご覧いただけます。
https://www.nyk.com/esg/esg-story/

※※NYKグループESGストーリー2022
「NYKグループESGストーリー」で掲げたESGの経営戦略への統合に向けた具体的な取り組みと、今年度の施策を紹介した資料。詳細は以下リンクよりご覧いただけます。
https://www.nyk.com/news/2022/20220324_01.html

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以上

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