実践的な危機管理広報対応も訓練
当社は9月22日に安全キャンペーン「Remember Naka-no-Se」(注1)活動の一環として、当社が保有する大型原油タンカーが大阪湾で他船と衝突する重大事故が発生した想定で対応訓練を実施しました。当訓練では、国土交通省海事局、第五管区海上保安本部、神戸海上保安部など多くの社外関係者(注2)にもご協力頂き、実践的な訓練を行いました。
<事故想定>
大阪湾を航行中の大型原油タンカーが貨物船と衝突し、損傷個所から貨物の原油流出が発生。
<訓練の流れ>
(1)大型原油タンカーの船舶管理会社から事故の連絡を受け、直ちに事故対策本部を設置。対面参加による事故対応とオンラインツールを用いたコミュニケーション経路を確立。
(2)当該事故に関する情報を国土交通省海事局および第五管区海上保安本部に連絡。
(3)損傷を受けた大型原油タンカーの船体及び付近航行船の安全確保とともに、油濁防除体制などの対応について、第五管区海上保安本部と連携。
(4)事態の進展に合わせて順次プレスリリースを配信し、模擬記者会見を実施。(会見での登壇者:執行役員 西島裕司、執行役員 樋口久也)
海洋・地球環境・生物多様性の保全に努め、お客さまの貨物を安全かつ確実にお届けすることは、当社グループにおける最大の使命です。今後も地道な取り組みにより、船陸一丸で安全運航の徹底に努めます。
訓練の様子
(注1)「Remember Naka-no-Se」
1997年7月2日に発生した原油タンカー「ダイヤモンドグレース」の東京湾中ノ瀬原油流出事故を教訓として、毎年7月1日から2カ月間、安全運航の重要性をすべての社員が再確認するために実施している安全キャンペーン。(本年の当訓練はスケジュールの都合で9月に実施)
今年は2ヶ月間のキャンペーン期間中、新型コロナウイルスの感染防止対策を徹底した上で再開した対面訪船とオンラインツールを活用したリモート訪船により、国内外の役員・社員401人が241隻を訪船し、重大事故ゼロを目指した安全推進活動を実施しました。
(注2)当訓練では、その他に一般社団法人日本船主協会、一般財団法人海上災害防止センター、共栄タンカー株式会社にご協力を頂きました。
当社グループは、ESGの経営戦略への統合を更に加速させることを掲げた、「NYKグループ ESGストーリー」(※)を2021年2月3日に発表し、SDGs(持続可能な開発目標)の達成に貢献する活動を進めています。2022年3月24日には、2021年度のESG経営の具体的な取り組みと施策、超長期視点での持続可能な成長戦略を紹介する「NYKグループESGストーリー 2022」(※※)を発表しました。当社グループは船舶、飛行機、ターミナル、トラックなど、あらゆる現場での安全を最優先に、「Sustainable Solution Provider」として新たな価値創造を推進してまいります。
※NYKグループESGストーリー
当社グループにおいて、ESGを経営戦略に統合するための考え方と具体的な取り組みを明示する指針。
※※NYKグループESGストーリー2022
「NYKグループESGストーリー」で掲げたESGの経営戦略への統合に向けた具体的な取り組みと、2021年度の施策を紹介した資料。
詳細は以下リンクよりご覧いただけます。
関連プレスリリース
以上
掲載されている情報は、発表日現在のものです。
その後、予告なしに変更される場合がございますので、あらかじめご了承ください。