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新たな燃料油添加剤「ユニック800Eco」を開発

適合燃料油使用時におけるトラブルを回避しCO2削減にも貢献

日本郵船株式会社
日本油化工業株式会社

当社と当社グループの日本油化工業株式会社(以下、日本油化工業)は、適合燃料油のスラッジ(注1)分散と燃料消費削減に効果のある新燃料油添加剤「ユニック800Eco」を共同開発しました。

1. 背景

当社と日本油化工業は、SOx規制(注2)に対応する方策の一つとして、適合燃料油(硫黄分0.5%以下の燃料油)の性状を研究してきており、2019年にはスラッジ分散型燃料油添加剤「ユニック800VLS」(注3)を開発しました。
「ユニック800VLS」は、適合燃料油の安定性不良において効果を発揮する一方、適合燃料油自体の性状、性質が多様化している現状を踏まえ、更なる汎用性と環境保全貢献の観点から「ユニック800Eco」の開発準備を進めてきました。

2. 「ユニック800Eco」について

このたび開発した「ユニック800Eco」は、スラッジ分散効果をより高めるとともに、燃焼改善効果を加えることに成功しました。これまで国内外の適合油で3回実施した燃料消費削減試験において、添加剤不使用時と比較し、燃費は最大約1.2%の低減効果が得られ、また排気ガス成分は一酸化炭素(CO)等の削減効果が認められています。

清浄機スラッジトラブル事例

燃料消費実験結果

3. 今後の展開

当社と日本油化工業は引き続き、現状のスラッジ分散効果を維持しつつ、より燃節効果と汎用性の高い添加剤の開発に尽力し、船舶から排出される二酸化炭素(CO2)の削減に貢献します。

当社グループは、ESGの経営戦略への統合を更に加速させることを掲げた、「NYKグループ ESGストーリー」(※)を2021年2月3日に発表し、SDGs(持続可能な開発目標)の達成に貢献する活動を進めています。2022年3月24日には、2021年度のESG経営の具体的な取り組みと施策、超長期視点での持続可能な成長戦略を紹介する「NYKグループESGストーリー 2022」(※※)を発表しました。当社グループはESG経営を力強く推し進めるべく環境保全のための研究開発に積極的に取り組みます。

※NYKグループESGストーリー
当社グループにおいて、ESGを経営戦略に統合するための考え方と具体的な取り組みを明示する指針。

※※NYKグループESGストーリー2022
「NYKグループESGストーリー」で掲げたESGの経営戦略への統合に向けた具体的な取り組みと、2021年度の施策を紹介した資料。


(注1)燃料油中に生じる固形物でフィルタを詰まらせる原因となる。

(注2)2020年1月以降、船舶の燃料油に含まれる硫黄分濃度を現状の3.5%以下から0.5%以下に引き下げることを義務付けた国際規制。

(注3)適合燃料油に含まれる特有の成分(アスファルテン、ワックス)を効率よく分散して固形化を抑制する効果がある燃料油添加剤。特許取得済。

【日本油化工業株式会社】

本社:横浜市中区
代表取締役社長:後藤湖舟
https://www.nipponyuka.jp/

当社グループの燃料の有効利用の促進【燃料油添加剤の活用】

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以上

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