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当社LNG船に初のインドネシア人機関長が誕生

インドネシア海事産業の発展に貢献

当社グループの船舶管理会社であるエヌワイケイ・シップマネジメント社(NYK Shipmanagement Pte. Ltd.)(注1)は、当社グループが運航している液化天然ガス運搬船(以下「LNG船」)では初となるインドネシア人機関長としてタバー・スプリヤント(Tabah Supriyanto)を12月10日付で登用しました。当社グループが運航しているLNG船の初のインドネシア人機関長となり、今年の10月14日に誕生した船長に引き続き、2人目の幹部登用となります。

タバー・スプリヤントは2008年から当社グループが運航しているLNG船の機関士として乗務経験を積んで参りました。2011年以降はタングーLNGプロジェクト(注2)にて輸送サービスを提供するLNG船に従事し、12月10日より機関長として実職務に就いています。

当社は2008年のタングーLNGプロジェクトへの輸送サービス開始当初から、インドネシア人船員養成を開始し、2014年に同プロジェクトの一環としてインドネシア国内の内航輸送を開始して以来、長期的なインドネシア人船員養成計画をたて、同国幹部船員の養成に取り組んでまいりました。

当社グループでは、国籍を問わず統一要件を設定した独自のプログラム「NYKマリタイムカレッジ」(注3)を通じて、ハイリスク船(注4)幹部登用を促進しています。今回の当社グループが運航するLNG船にインドネシア人機関長誕生はこの取り組みの具体的成果といえます。今後も優秀なインドネシア人船員を養成し、タングーLNGプロジェクト、ひいてはインドネシアの海事産業の発展に貢献していきます。

タバー・スプリヤント機関長

タバー・スプリヤント機関長コメント
「日本郵船グループの運航するLNG船で最初のインドネシア機関長となる貴重な機会をいただいた事に心から感謝申し上げます。機関長は、船内の機関部門の最高責任者であり、機関部の人員マネージメントとさまざまな設備の管理・監督しています。今後、陸上・船上のすべての関係者と協力し、良いチームとして働くことができることを願っています。」

当社グループは、ESGの経営戦略への統合を更に加速させることを掲げた、「NYKグループ ESGストーリー」(※)を2021年2月3日に発表し、SDGs(持続可能な開発目標)の達成に貢献する活動を進めています。当社グループはESG経営を力強く推し進めるべく、国籍に関わらず、より質の高い船員の養成や雇用の創出に貢献することで、「Sustainable Solution Provider」として新たな価値創造を推進してまいります。

※NYKグループ ESGストーリー
当社グループにおいて、ESGを経営戦略に統合するための考え方と具体的な取り組みを明示する指針。詳細は以下プレスリリースからご覧いただけます。

(注1) エヌワイケイ・シップマネジメント社
2001年設立の今年で設立20周年を迎えた当社100%子会社(本社:シンガポール)。当社グループ運航船の船舶管理、船員配乗を行う、当社グループの船舶管理体制の核となる会社。

(注2)タングーLNGプロジェクト
インドネシア・パプア州の3鉱区(ベラウ鉱区、ウィリアガール鉱区、ムツリ鉱区)で産出される天然ガスを液化し、おもに国内および、メキシコや韓国向けに出荷している。

(注3)NYKマリタイムカレッジ
NYK Requirements(当社の船舶に乗り組む船員に要求される知識・技術要件を定めたもの)に基づき、グローバルに活躍するために必要な陸上および船上での幅広い技術や高い専門性を習得するため、2006年に本格始動したプログラム。

(注4) ハイリスク船
タンカーやLNG船など、危険物を輸送する船の種類のこと。

関連プレスリリース

以上

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