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当社初のLNG燃料ケープサイズバルカーを建造

JFE向け長期連続航海傭船契約を締結

当社はJFEスチール株式会社(以下「JFE」)と、LNG(液化天然ガス)を主燃料とする新造大型ばら積み船(以下「本船」)1隻による新規の長期連続航海用船契約を締結しました。本船は当社として初めて建造するLNG燃料ケープサイズバルカーとなります。

本船は2024年初頭に竣工後、JFE向けの鉄鉱石や石炭の太平洋トレードに投入される予定です。

本船は最新鋭の二元燃料低速ディーゼル機関「X-DF 2.0」(注1)を採用、国際海事機関(IMO)の窒素酸化物(NOx) 3次規制(注2)にも対応しています。なお、本船は従来の重油焚き船に比べ、硫黄酸化物(SOx)については約100%、窒素酸化物(NOx)については約85%、二酸化炭素(CO2)については約25-30%の排出削減を見込めます。
また、LNG燃料タンクとLNG燃料供給システムの装備と配置に十分配慮することにより、従来の同じサイズのばら積み船に比べ、追加装備の重量増加があるにも関わらず、貨物ホールドの容積や積載可能数量を維持しています。

LNG燃料を中国地方に寄港時 にShip-to-Ship方式(注4)で補給することを想定し、当社は本船竣工時までに供給体制を整えるよう準備を進めています。

当社はLNG燃料船を将来のゼロエミッション船が実現するまでのブリッジソリューションの一つと位置付け、より環境負荷の低い水素やアンモニアなどの船舶用燃料を用いたゼロエミッション船の投入まで、積極的に導入を検討していきます。

本船のCG画像

本船概要

全長 :約299.9メートル
型幅 :約 50.00メートル
型喫水 : 18.4メートル
載貨重量トン数 :約210,000トン
発注先 :日本シップヤード株式会社 

当社グループは、ESGの経営戦略への統合を更に加速させることを掲げた、「NYKグループ ESGストーリー」※を2021年2月3日に発表し、SDGs(持続可能な開発目標)の達成に貢献する活動を進めています。当社グループのESG経営を力強く推し進めるべく、今後も積極的にばら積み船隊における次世代環境対応船へのリプレースを進め、「Sustainable Solution Provider」として新たな価値創造をしてまいります。

※NYKグループ ESGストーリー
当社グループにおいて、ESGを経営戦略に統合するための考え方と具体的な取り組みを明示する指針。詳細は以下プレスリリースよりご覧いただけます。

(注1) X-DF 2.0
従来型の「X-DFエンジン」に比べて、メタンスリップを50%改善、さらに燃費良化によってCO2排出量を約3%削減。メタンスリップとは、未燃焼のメタンガスが大気中に排気されることを言う。

(注2) NOx 3次規制
海洋汚染防止条約では、NOxによる大気汚染を抑制するため、船舶のNOx排出量を2000年比80%削減するNOx 3次規制を規定している。

(注3) Ship-to-Ship方式
岸壁・桟橋に係留中のLNG燃料船、もしくは錨泊中のLNG燃料船にLNG燃料供給船が接舷(横付け)してLNG燃料を供給する方法。

各社概要

<JFEスチール株式会社>
本社:東京 千代田区
代表取締役社長: 北野 嘉久
ウェブサイト:https://www.jfe-steel.co.jp/

<日本シップヤード株式会社>
本社:東京 千代田区
代表取締役社長: 前田 明徳
ウェブサイト:https://www.nsyc.co.jp/

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以上

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