当社グループのNYK LNGシップマネージメント株式会社が船舶管理を行うLNG（液化天然ガス）船「DIAMOND GAS ORCHID」（船名：ダイアモンド ガス オーキッド）と「PACIFIC EURUS｣（船名：パシフィック ユーラス）は、日本水先人会連合会（注1）が選定する「ベストクオリティーシップ2020」を受賞しました。「PACIFIC EURUS」の受賞は2011年度に続き2度目となります。

同賞は、船舶の安全運航と港湾や海洋環境の保護に関する意識高揚に資するため、2003年度に創設されました。2020年度は全国の水先区で9～10月に水先人が乗船した船舶の中から特に優秀な9隻が選ばれました。

選定に際しては、安全かつ確実に水先人が乗下船できる設備、BRM（注2）に関する十分な訓練、統一された船内の指揮命令系統、安全運航に対する乗組員の高い意識、水先人への万全な協力体制などが総合的に評価され、今回の受賞につながりました。

当社グループは、ESGの経営戦略への統合を更に加速させることを掲げた、「NYKグループ ESGストーリー」（注3）を2021年2月3日に発表し、SDGs（持続可能な開発目標）の達成に貢献する活動を進めています。当社グループはESG経営を力強く推し進めるべく、安全を最大のミッションと位置づけ、乗組員の健康と安全及び全ての関係者と安全意識を共有することで、貨物の安全と安定したサービスの提供、安全運航に努め、「Sustainable Solution Provider」として新たな価値創造を推進します。

DIAMOND GAS ORCHID
（1）全長：293.5メートル
（2）全幅：48.94メートル
（3）総トン数：144,828トン
（4）主機関：STaGE (Steam Turbine and Gas Engines)
（5）積載容量：165,000m3
（6）船籍：バハマ

PACIFIC EURUS
（1）全長：293.55メートル
（2）全幅：46メートル
（3）総トン数：111,539トン
（4）主機関：Steam Turbine
（5）積載容量：135,000m3
（6）船籍：バハマ

（注1）日本水先人会連合会
各区水先人会の全国的な連携のため設立された組織。
https://pilot.or.jp/

（注2）BRM
Bridge Resource Management
米国航空宇宙局（NASA）で開発されたCRM（コクピット・リソース・マネジメント）の概念を取り入れ、操船に関する指揮所である船橋（ブリッジ）における人的リソースの活用などを目的とする管理手法。

（注3）NYKグループ ESGストーリー
NYKグループにおいて、ESGを経営戦略に統合するための考え方と具体的な取り組みを明示する指針。詳細は以下ページよりご覧いただけます。