• プレスリリース

サイバーセキュリティマネジメントシステムの認証を取得

~日本海事協会の認証第1号~

当社グループの船舶管理会社NYK LNGシップマネージメント株式会社(LNGSM社)と同社が管理するLNG船「PACIFIC MIMOSA」は本日、一般財団法人日本海事協会からサイバーセキュリティマネジメントシステム(CSMS、注1)の認証を取得しました。これは日本海事協会による初めてのCSMS認証事例です。

1. 背景

当社グループは中期経営計画で“Digitalization and Green”を打ち出し、船舶のデジタライゼーションによる高度な安全運航と効率性向上を目指しています。こうしたデジタル化の推進や船舶IoTの普及に伴い、サイバーセキュリティを喫緊の課題ととらえて全社的な対応を採っており、今回の認証取得もこの活動の一環です。

2. CSMSの認証について

国際海事機関が2017年6月に開催した第98回海上安全委員会で、船主と船舶管理会社の安全管理システムマニュアル(SMSマニュアル、注2)の中でサイバーリスクの取り扱いを推奨する事が合意されています。
当社グループは日本海事協会のCSMSガイドラインに基づき、LNGSM社のSMSマニュアルにサイバーインシデントの予防やインシデント発生後の対処等に関する項目を盛り込み改訂しました。今回の認証では改訂したマニュアルのサイバーセキュリティ方針やリスクアセスメントの実施内容がCSMSガイドラインに適合していることが評価されました。

3. 認証授与式について

12月16日に当社本店(千代田区)にて、日本海事協会から LNGSM社へ認証書が授与されました。

写真前列左から
1番目 当社専務経営委員・CIO 丸山 英聡
2番目  LNGSM社 桑原 敦郎社長
3番目 日本海事協会 冨士原 康一会長
4番目 当社常務経営委員 小山 智之
後列左から
1番目 当社経営委員 岡崎 一正
2番目 日本海事協会 副会長 坂下 広朗
3番目 当社経営委員 鈴木 英樹
4番目 日本海事協会 常務執行役員 高野 裕文
5番目 日本海事協会 執行役員 有馬 俊朗
6番目 日本海事協会 認証企画室長 斎藤 直樹
7番目 当社海務グループ長 樋口 久也

4. 今後について

本船以外のLNG船や他の船種においてもサイバーリスク管理に関する対応を強化していく予定です。
今回の認証取得ではオペレーション(ソフト面)によるセキュリティ管理の強化をめざし、また現在当社がノルウェーのDualog社と共同開発に取り組んでいる船上の機器類や船陸間通信のセキュリティ状態を監視・管理するシステムによるハード面による対策と合わせ、サイバーレジリエンスを強固にし、さらなる安全運航を実現します。



(注1)サイバーセキュリティマネジメントシステム(CSMS)
日本海事協会が船舶運航の安全確保を目的として本年3月に発行したガイドライン。
会社および船上でのサイバーセキュリティに関するマネジメントシステムの確立、実施、維持、および継続的な改善のための活動の指針となるもので、運航段階のサイバーリスクへの保護に関わる管理策を提示している。

(注2)安全管理システムマニュアル(SMSマニュアル)
事故を予防するために乗組員がとるべき行動の手順等を記載しているマニュアル。

<関連リンク>

以上

掲載されている情報は、発表日現在のものです。
その後、予告なしに変更される場合がございますので、あらかじめご了承ください。