~「きらりNINJA」で機関整備中の人身事故が減少~
当社が取り組んでいる「機関整備中の人身事故防止及び機関データ活用」が、国土交通省の「2019年度船員安全取組大賞」(注1)の特別賞を受賞しました。9月4日に国土交通省で表彰式が行われ、当社常務経営委員の小山智之が出席し表彰状が授与されました。
当社はエンジンの燃焼室内部の状態を自動撮影する装置「きらりNINJA」(注2)を開発し、船員にとって負担になっていた高温環境での長時間作業を大幅に軽減しました。また、これまで市販のデジタルカメラ等を使ってエンジン内部を撮影する際に大きな人身事故に至るケースがありましたが、「きらりNINJA」の導入により人身事故の防止にもつながりました。
さらに「きらりNINJA」で取得した画像データをSIMS(注3)や電子チェックリスト(注4)などの運航データと組み合わせ、状態をより高度に診断できる独自の燃焼室内診断ソフトウェアを開発し、事故の予兆や不具合原因の早期特定などの安全運航の実現にも活用しています。
当社はこの表彰を励みに、引き続き安全運航達成を最重要課題と位置付け、中期経営計画“Staying Ahead 2022 with Digitalization and Green”で掲げるデジタライゼーションへの取り組みを加速させ、新たな価値創造に取り組みます。
写真左から国土交通省 大坪新一郎海事局長、当社常務経営委員の小山智之、国土交通省磯野正義大臣官房審議官、国土交通省 三輪田優子船員政策課長
(注1)2019年度船員安全取組大賞について(国土交通省発表)
(注2)「きらりNINJA」
当社および当社グループの株式会社MTIがダイトロン株式会社と共同開発したエンジンの燃焼室内部を自動撮影する装置。
(注3)SIMS(Ship Information Management System)
運航状態や燃費、機器の状態などの毎時間の詳細データを船陸間でタイムリーに共有するための装置。
(注4)電子チェックリスト
電子タブレットを使用して様々なデータの収集・管理を行う装置。機器の温度や圧力、振動や漏洩の有無を確認、記録する。
以上
掲載されている情報は、発表日現在のものです。
その後、予告なしに変更される場合がございますので、あらかじめご了承ください。