次世代省エネ型の重量物船を建造

~背高・長尺・大型の貨物にも対応~

当社グループのNYKバルク・プロジェクト株式会社は、中国の造船所 南京金陵船厂有限公司(NANJING JINLING SHIPYARD CO.,LTD、注)と次世代省エネ型の重量物運搬船2隻の建造契約を締結しました。重量物運搬船を保有・運航する日本唯一の船社としての強みを生かし、プラントや風力発電用ブレード・機器などのさまざまな貨物輸送に対応します。

本船は400トンクレーン2基を備え、最大800トンの重量貨物を吊り上げることが可能です。貨物倉は区切りのない最大95メートルのロングホールドで、ハッチカバーを開けたまま航行することができ、さらに船首にブリッジを配置することで前方の視界を損なうことなく背高・長尺・大型の重量貨物を倉内およびハッチカバー上に積載することができます。

環境面では日本の舶用機器メーカー各社の協力を得て同型既存船と比較し大幅な燃費低減を実現しました。GHG(温室効果ガス)排出規制であるEEDI(エネルギー効率設計指標)においては2025年以降の契約船に適用されるPhase3を先取りして満たす、環境に最大限配慮した次世代省エネ船です。

当社グループは今後も中期経営計画“Staying Ahead 2022 with Digitalization and Green”に基づき、多様化する需要に対応して競争力を向上させるとともに、環境に配慮した船舶の運航を通じて持続可能な地球社会の実現に貢献します。

(注)中国の招商局集団有限公司(China Merchants Group Limited)傘下の造船会社。

(例)風力発電用ブレードの積載イメージ

<本船概要>
全長 :約138.00メートル
全幅 :約 23.60メートル
深さ :約 8.30メートル
載貨重量トン数 :約12,470トン
クレーン能力:800トン (400トン×2)
船籍 :パナマ
竣工:2021年8月、2022年1月予定

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以上

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