世界初、LNG燃料の自動車専用船「AUTO ECO」が竣工
-優れた環境性能と耐氷性を持つUECCの1番船-
2016年9月30日
当社とWallenius Lines(本社:スウェーデン・ストックホルム)が50%ずつ出資するUnited European Car Carriers社(UECC、本社:ノルウェー・オスロ)が川崎重工業株式会社(本社:兵庫県神戸市、代表取締役社長:金花 芳則)に発注していた自動車専用船2隻のうち1番船である「AUTO ECO(11月下旬に命名予定)」が9月29日、中国の南通中遠川崎船舶工程有限公司(NACKS)で竣工し、同日UECCに引き渡されました。
本船は液化天然ガス(以下LNG)と重油を燃料とする二元燃料エンジンを搭載し、LNG燃料で航行可能な世界初の自動車専用船です。
本船の就航を予定しているヨーロッパ海域には厳しい硫黄分排出規制が導入されていますが、LNG燃料は硫黄酸化物(SOx)、粒子状物質(PM)を排出せず、重油に比べ窒素酸化物(NOX)と二酸化炭素(CO2)の排出量が少ないため、排出規制値を大幅に下回ることができます。
また、本船には最高水準の耐氷仕様(”1A Super”アイスクラス)を採用しており、厳しい氷海域である冬季のバルト海でも年間を通じて安定的な航海が可能です。UECCは、本船の投入を通じて一層のサービス向上と環境負荷低減に努めてまいります。
本船の概要は以下の通りです。
全長 : 約181m
全幅 : 30.00m
夏季満載喫水 : 9.60m
総トン数 : 42,424トン
主機 : MAN B&W 8S50ME-C8.2-GI
自動車積載台数 : 3,985台
以上
掲載されている情報は、発表日現在のものです。
その後、予告なしに変更される場合がございますので、あらかじめご了承ください。
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