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    ―海洋環境、生物多様性の保全活動で豊かな海へ―
 
 

アカウミガメ生態調査プログラムを支援
―海洋環境、生物多様性の保全活動で豊かな海へ―

2016年8月8日

当社は認定特定非営利活動法人アースウォッチ・ジャパン(注1)と協働し「紀州みなべのアカウミガメ調査」プログラム(注2)を立ち上げ、7月には当社グループ社員17人がボランティアとして調査に参加しました。

和歌山県みなべ町は、絶滅のおそれがあるアカウミガメの産卵地として本州最大規模を誇る地域で、1990年以降、生態の解明調査が進められてきました。今年7月に2回にわたって実施された本プログラムに参加した当社グループ社員は、夜間に産卵のため上陸したアカウミガメ(注3)の個体識別標識(タグ)の確認や装着を手伝い、また測定器を使い甲羅の長さ・幅を計測しました。

 

 

 これらの作業は、特定非営利活動法人日本ウミガメ協議会の研究者や地元の市民団体みなべウミガメ研究班による指導の下、アカウミガメの産卵行動を阻害しないよう慎重に行われました。

当社はよき企業市民として、今後も環境保全活動を最重要課題の一つと捉え、事業に密接な関わりがある海洋環境、生物多様性の保全活動を通じて、より豊かな海の実現に向けて貢献していきます。

 

 

(注1)アースウォッチ・ジャパン http://www.earthwatch.jp/
 アースウォッチは、1971年にアメリカ・ボストンで設立された、世界各地での野外調査を、「資金」と「人手」の両面で支援する国際NGO。派遣された市民ボランティアは、一流の科学者の手ほどきを受けながら、実証的な調査活動をしている。
 アースウォッチ・ジャパンは1993年にこの活動を日本に広めるために発足。2003年から特定非営利活動法人の認可を受け活動している。

(注2)「紀州みなべのアカウミガメ調査」プログラム
 和歌山県みなべ町では千里浜の他、周辺の岩代浜と高浜でも例年アカウミガメの上陸が確認されているが、人員不足等の理由から個体識別調査は実施できていなかった。今回、市民ボランティアの手を借りて、包括的な科学的調査を実施することにより、IUCNのレッドリストで絶滅危惧II類に分類されるアカウミガメの生態を明らかにし保全に役立てることを目的としている。今年は7月10日~12日、7月14日~16日の2チームに分かれ、調査を実施。

(注3)アカウミガメ
アカウミガメは産卵地である海岸の開発や侵食、漁業による混獲などの影響により生息数が減少し、国際自然保護連合(IUCN)(注4)が作成するレッドリスト(絶滅のおそれのある野生生物のリスト)で絶滅危惧II類に指定されている。

(注4)国際自然保護連合(IUCN)
 International Union for Conservation of Natureの略で、1948年に生物多様性保全のため設立された、国家、政府機関、非政府機関で構成される国際的な自然保護ネットワーク。

以上

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