横浜港における船舶用LNG燃料供給拠点整備に関する検討会へ参画
―LNG燃料船の建造と運航の知見をもとに、日本での船舶用LNG燃料の普及・発展に貢献―
2016年6月7日
当社は国土交通省港湾局が事務局となり設置する「横浜港LNGバンカリング拠点整備方策検討会」(以下「本検討会」)に参画します。
本検討会は、横浜港をモデルケースとした船舶へのLNG(液化天然ガス)のバンカリング(燃料供給)拠点整備に関する検討会であり、第1回検討会は6月9日に開催され、概ね年内を目途として検討が重ねられます。
LNG燃料への取り組みは、当社の中期経営計画“More Than Shipping 2018 ~Stage 2 きらり技術力~”で策定した事業戦略にもとづくものであり、日本初のLNG燃料船となる当社保有のLNG燃料タグボート(注)「魁」が2015年8月に竣工したほか、当社は世界初のLNG燃料自動車専用船とLNG燃料供給船の建造にも着手しており、当社は本検討会への参画を通じて船舶用LNG燃料のさらなる普及と発展に貢献していきます。
? ■検討会名称: 「横浜港LNGバンカリング拠点整備方策検討会」
? ■事務局: 国土交通省港湾局国際コンテナ戦略港湾政策推進室
? ■検討会の目的:
横浜港における船舶用LNG燃料供給拠点の整備に関し、施設計画、事業計画等を検討するとともに、
? ■構成員:
国土交通省 港湾局
国土交通省 海事局
海上保安庁 交通部
資源エネルギー庁 資源・燃料部
横浜市 港湾局
東京ガス株式会社
横浜川崎国際港湾株式会社
日本郵船株式会社
? ■第1回検討会開催日: 2016年6月9日(木)
(注)タグボート
大型船の岸壁や桟橋への離着岸の補助を行う小型船。曳船とも呼ばれる。
■ 船舶から排出される環境負荷物質の排出規制強化
船舶から排出される硫黄酸化物(SOx)、窒素酸化物(NOx)、二酸化炭素(CO2)などの環境負荷物質の排出規制は年々強化されており、特にSOxの排出規制値は2015年に北海・バルト海・北米領海域にて1.0%から0.1%へ排出基準が引き上げられたほか、日本を含む一般海域でも、2020年もしくは2025年に現行基準の3.5%から0.5%へ排出基準が大幅に引き上げられる見込み。
■ LNGによる環境負荷物質低減
LNGはSOxや粒子状物質(PM)の原因物質を含まないことから、従来の重油と比較してSOx、PMの排出量を100%削減することが可能。CO2排出量は約30%、NOx排出量も最大80%削減することができるため、船舶に対する排出ガス規制への有力な対応策といわれている。
<参考リンク>
1. 2013年12月24日発表 国内初、LNG燃料船の建造を決定
―CO2約30%、SOx100%排出削減へ―
https://www.nyk.com/release/2447/002943.html
2. 2014年3月7日発表 世界初、LNG燃料の自動車専用船2隻建造へ
―優れた環境性能と最高水準の耐氷仕様を持つ―
https://www.nyk.com/release/3131/003222.html
3. 2014年7月2日発表 世界初のLNG燃料供給船を建造
―GDFスエズ・三菱商事と共同でLNG燃料供給船保有及び船舶用LNG燃料販売事業に参入―
https://www.nyk.com/release/3131/003355.html
4. 2015年9月1日発表 日本初のLNG燃料船「魁」が竣工
―実運航の知見をもとにLNG燃料の普及・発展に貢献-
https://www.nyk.com/release/3560/004044.html
以上
その後、予告なしに変更される場合がございますので、あらかじめご了承ください。