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シャトルタンカー1隻の定期用船契約締結
-欧州の大手石油会社と2017年から最長11年間-

2015年1月16日

当社が50%出資するクヌッツェン・エヌワイケイ・オフショア・タンカーズ社(Knutsen NYK Offshore Tankers AS、本社:ノルウェー・ハウゲスン、以下KNOT)のグループ会社は、欧州の大手石油会社とシャトルタンカー(注1)1隻の定期用船契約を締結しました。本契約は2017年第1四半期に開始され、契約期間は最長11年間となります。
 
この契約には中国COSCO舟山造船所で建造されるダイナミックポジショニングシステム(動的定点保持システム)クラスII(注2)とバウローディングシステム(注3)搭載の15万2千重量トン型スエズマックス・タンカーが投入される予定で、ブラジル沖サントス・カンポス海盆(深海底の盆地)で産出される原油のシャトル輸送をすることになります。
 
本契約により、KNOT社グループ傘下のシャトルタンカーは発注残を含め、計31隻となり、北海、ブラジル沖、カナダ東岸沖の海洋油田からの原油輸送を中心にシャトルタンカー事業を着実に拡大しています。
 
当社は、新中期経営計画“More Than Shipping 2018~Stage2 きらり技術力~”で策定した事業戦略に基づき、今後もシャトルタンカー事業を始め、引き続き世界各地で海洋事業案件に従事し、安定的かつ経済的なエネルギー輸送に努めていきます。
 
 
(注1)シャトルタンカー
別名フローティング・パイプライン(Floating Pipeline)とも呼ばれ、海底油田上にある洋上の石油生産・貯蔵・積出し施設などから海上で一定の距離を保ったまま油を積み込み、陸上の石油貯蔵基地または石油精製基地までピストン輸送するためのタンカー。
 
(注2)ダイナミックポジショニングシステム クラスⅡ
すべての機器・配線を含めたシステムを完全に二重化して冗長性を高めたダイナミックポジショニングシステム。
 
(注3)バウローディングシステム
海象の荒い地域でより安全に荷役するために、船首部分で荷役を行う仕組み(通常のタンカーは船側で荷役を行う)。また、緊急時に速やかに離脱する目的で、荷役ホースの接続や切り離しが通常のタンカーの荷役システムと比べて容易である。
 
 
 以上
掲載されている情報は、発表日現在のものです。
その後、予告なしに変更される場合がございますので、あらかじめご了承ください。