バラスト水処理装置「SKY-SYSTEMR」が国交省の承認取得
―世界初、あらゆる海域でバラスト水の漲水、排水を可能に―
2014年10月21日
当社グループ会社の日本油化工業株式会社(本社:横浜市中区、代表取締役:釜田 和利)は10月21日、株式会社片山化学工業研究所(本社:大阪市東淀川区、代表取締役社長:片山博彦)(注1)と共同で開発してきたバラスト水処理装置(注2)「SKY-SYSTEM®」の承認を国土交通省から取得しました。
「SKY-SYSTEM®」は、バラスト水を船内タンクに注水する際に薬剤の「PERACLEAN® Ocean」(注3)を自動注入し、バラスト水中の海洋微小生物やバクテリアを処理する装置で世界初、海水、汽水、淡水に加えて氷冷温域での作動検証に成功し、世界中の海域でバラスト水の漲(ちょう)水、排水をすることを可能にします。
「SKY-SYSTEM®」はあらゆる船舶のバラスト漲排水に対応できるだけでなく、システムの主要機器を一体化したシンプルな構成にすることで本船の大規模改装が不要となり、ドック入りせずとも運航中に簡単に本船に搭載できること、またメンテナンスも容易な上、省スペースでの設置が可能かつ省電力であることが特徴です。この装置は設置工事費用が抑えられるだけでなく、不稼働期間も最小限に抑えることができるため、就航船のレトロフィットにも最適な画期的なバラスト水処理装置です。なお、本装置は特許および意匠登録出願中です。
当社グループは新中期経営計画“MORE THAN SHIPPING 2018”で掲げた「きらり技術力」を活かし、グループ一丸となって引き続き環境分野の先進企業を目指します。
(注1)株式会社片山化学工業研究所
1908年創業、高度な環境保全対策技術を持つ。「SKY-SYSTEM®」の国際海事機関(IMO)の最終承認を2014年4月に取得。
(注2)バラスト水処理装置
バラスト水とは船舶がバランスを保つため保持する海水。通常荷揚港で船底のタンクに注水し、荷積港で排出される。バラスト水処理装置とは、このバラスト水とともに運ばれた海洋生物を殺滅処理し生態系を乱すことのないようにする装置。
(注3)PERACLEAN® Ocean
ドイツEvonik社と株式会社片山化学工業研究所が共同開発した薬剤。強い殺滅力を発揮する一方で活性物質の分解が早く、環境に優しいという特長がある。
以上
掲載されている情報は、発表日現在のものです。
その後、予告なしに変更される場合がございますので、あらかじめご了承ください。
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