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    -超大水深プレソルト層油田開発で計3隻に-
 
 

ブラジル・ペトロブラス社向けFPSO 2隻を受注
-超大水深プレソルト層油田開発で計3隻に-

2013年7月17日

当社は、合弁会社を通じてブラジル国営石油会社Petróleo Brasileiro S.A.(以下、「ペトロブラス社」)を開発オペレーターとするブラジル沖BM-S-11コンソーシアムとの間で2隻のFPSO(浮体式海洋石油・ガス生産貯蔵積出設備)(注1)用船と操業を請け負うオペレーション・サービスの契約を締結しました。期間は20年間の長期にわたります。本受注は6月6日に原油生産を開始した“FPSO Cidade de Paraty”に続く当社にとって2隻目、3隻目のFPSO事業で、1隻目と同様に当社の高い技術を持つ人員を派遣して操業に参画します。
 
スキームとしては、当社が三菱商事株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:小林健)と共同で設立した合弁会社 (当社48.72%、三菱商事51.28%)を通じて、SBM Offshore社(オランダ、以下「SBM社」)、Queiroz Galvão Óleo e Gás社(ブラジル、以下「ケイロス社」)と共同でFPSOを保有・操業する合弁会社を設立しています。このSBM社、ケイロス社との合弁会社がペトロブラス社(65%)、BG E&P do Brasil LTDA(25%)、Petrogal Brasil LTDA(10%)で構成されているBM-S-11コンソーシアムと7月12日FPSO用船契約を締結しました。
 
本FPSO 2隻は大型原油タンカーを改造して建造され、“FPSO Cidade de Marica”および“FPSO Cidade de Saquarema”と命名。それぞれブラジル沖合超大水深プレソルト層(注2)にあるLula Alto(ルラアルト)油田とLula Central(ルラセントラル)油田(注3)の開発に投入されることになります。中国・広州で船体改造後、ブラジル国内造船所で船上プラント機器の搭載工事を終え、2015年後半から2016年第1四半期にかけて順次原油生産を開始する予定です。
 
当社は今後も拡大が見込まれる海洋資源開発事業に関わるさまざまな案件に、これまで培ってきた特殊技術を活用し取り組みを進めてまいります。
 
<“FPSO Cidade de Marica”“FPSO Cidade de Saquarema”概要(1隻あたり)>

原油生産能力
15万バレル/日
ガス生産能力
600万立方メートル/日
原油貯蔵能力
160万バレル
水注入処理能力
3万5千立方メートル/日
係留方式
スプレッド・ムアリング方式

 
(注1)FPSO
Floating Production, Storage & Offloading Systemの略。浮体式海洋石油・ガス生産貯蔵積出設備。海底油田から産出されたばかりの原油から固形物、水、気体を除去して商品品質の原油として貯蔵し、出荷単位量になったところで輸送シャトルタンカーへの払出しを行う。
 
(注2)超大水深プレソルト層
海底下約5,000メートルの岩塩層下に位置する油層
 
(注3)Lula Alto油田、Lula Central油田
BM-S-11コンソーシアムが権益を保有する、リオデジャネイロ沖合約300km、水深2,300メートルに位置する大型油田
 
 
以上
掲載されている情報は、発表日現在のものです。
その後、予告なしに変更される場合がございますので、あらかじめご了承ください。