「環境経営指標」によるCO2排出量の把握と管理
地球温暖化防止に向け、運航船舶からのCO2排出量の削減に取り組んでいます。CO2排出量を把握し、削減目標を管理するため、環境経営指標を導入しています。
環境経営指標は、IMO※1のガイドラインに準拠したCO2排出原単位を用いています。また、その指標は独自に開発した指標データ管理システムより算出、管理しております。2017年度の指標は2010年度比14.3%の改善率となっています。
引き続き、中期経営計画「More Than Shipping 2018」の中で定めた目標「2018年度までに2010年度比燃費効率15%向上」を達成するべく、燃費節減活動などを通じて、更なる効率運航に取り組んでいきます。
- 環境経営指標=環境負荷(CO2排出量)/事業付加価値(海上輸送重量トン・キロメートル)
- 目標:2018年までに、10年度比15%燃料消費効率向上
- ※1 IMO
- International Maritime Organization
国際海事機関の事。海運・造船に関する技術的問題や法律的問題について、政府間の協力の促進や条約の策定等を行っている国連の専門機関。
環境経営指標データ
船種 | 環境経営指標 (g-CO2/トン・キロメートル) |
改善率 | |
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2010年度 | 2017年度 | 2010年度比 | |
原油タンカー | 3.11 | 3.19 | -2.6% |
自動車専用船 | 47.55 | 45.19 | 5.0% |
コンテナ船 | 11.17 | 7.82 | 30% |
※ 数値が減少するとトン・キロメートルあたりのCO2排出量が改善したことになります。
※ 自動車専用船は重量/容積比率が小さいため、指標も大きくなります。
新中期経営計画「Staying Ahead 2022」では、中長期環境目標を設定しました。(P.29ご参照)
http://www.nyk.com/profile/plan/pdf/staying_ahead_2022.pdf
2017年度環境マネジメントプログラム
目的・目標 | 行動 | 達成状況 (通期)17年4月~18年3月 |
評価 | |
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1 | ISO14001を利用した環境活動の推進 | |||
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○ | |
2 | 規制・条約の順守(船舶運航、事業活動)、業界基準・自社基準の制定・順守 | |||
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○ | |
3 | 運航船体の安全確保(事故削減) | |||
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△ | |
4 | 海・陸・空に広がるサービスの安全確保 | |||
NYKグループおよび関係者間での意識共有 |
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○ | |
5 | 省資源・省エネルギー・廃棄物削減、リサイクル等への取り組み | |||
本店オフィスでの電気・水・紙の使用量を2012~2014年度平均比0.1%削減 | 電気・水・紙の使用量削減に努める | 紙 : -20.9% 水 : 1.8% 電気: 2.3% |
△ | |
6 | 温室効果ガスの排出抑制(地球温暖化防止) | |||
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○ | |
7 | 大気汚染防止(NOx,SOxの削減) | |||
窒素酸化物(NOx)、硫化酸化物(SOx)排出量の削減 |
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○ | |
8 | 環境にやさしい技術等の採用/生物多様性の保全 | |||
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○ | |
9 | 環境保全活動への意識高揚 | |||
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○ | |
10 | 環境情報開示 | |||
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○ |
2018年度環境マネジメントプログラム
目標・指標 | 手段・施策 | ||
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1 | 環境活動の推進 | ||
環境マネジメントシステムを適切に運用し、継続的な改善活動の実施 (改善活動に向けた委員会や連絡会開催や防災訓練含む) |
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2 | 規制・条約の順守(船舶運航、事業活動)、業界基準・自社基準の制定・順守 | ||
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3 | 安全運航の徹底(事故削減) | ||
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4 | 省資源・省エネルギー・廃棄物削減、リサイクル等への取り組み | ||
本店オフィスでの水・紙の使用量、及びCO2(電気・蒸気)排出量をそれぞれ前年比0.5%削減 | 電気・水・紙の使用量削減に努める | ||
5 | 温室効果ガスの排出抑制(地球温暖化防止) | ||
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6 | 大気汚染防止(NOx,SOxの削減) | ||
窒素酸化物(NOx)、硫化酸化物(SOx)排出量の削減 |
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7 | 環境にやさしい技術等の採用/生物多様性の保全 | ||
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8 | 環境保全活動への意識高揚 | ||
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9 | 環境情報開示 | ||
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