日本郵船歴史博物館
航跡Voy.174 客船黄金時代の幕開け

 第二東洋汽船(株)から継承したサンフランシスコ(米国)航路を含め、日本郵船の船隊は諸外国の快速大型船に比べると大きさ、性能共に見劣りがするものであった。この劣勢を挽回すべく、またわが国の文化を世界に示す施設として客船整備が先決との認識に基づき、まず旅客輸送を柱とする命令航路を中心に充実が図られた。
 1929年以降、サンフランシスコ航路には「淺間丸」「龍田丸」「秩父丸」、シアトル(米国)航路には「氷川丸」「日枝丸」「平安丸」、欧州航路には「照國丸」「靖國丸」、そして南米航路には「平洋丸」が続々と竣工。船内サービスも高く評価される、いわゆる客船の黄金時代が到来したのである。
 世界恐慌の影響による海運不況の中での英断であった。
第二東洋汽船との合併記念写真。(前列左から)合併にかかわった井上準之助、渋沢栄一、郷誠之助、(後列左から)浅野総一郎東洋汽船社長、白仁武日本郵船社長
「淺間丸」進水式
1908年竣工の「天洋丸」。日本初の総トン数1万トン超の船で、蒸気タービン、油たきボイラーを採用。日本の絹織物を使ったアールヌーボー様式の装飾も話題を呼んだ
1929年のサンフランシスコ航路定期表
「天洋丸」一等読書室
「龍田丸」エンジン写真入り絵はがき
「天洋丸」タイムベル(日本郵船歴史博物館に展示中)
「秩父丸」パンフレット


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グループ報「YUSEN」2008年9月号表紙 グループ報「YUSEN」
2008年9月号No.613

【表紙のことば】
5万人超NYKグループ社員を結びつけ、当社グループの企業理念を実現するために必要なNYKグループ・バリュー「誠意・創意・熱意」。
その浸透を進め業務に生かすため、各国でさまざまな取り組みが行われています