「航 跡」特別編【博物館へようこそ

第5回 ミュージアムショップ
 このほど、常設展の中のコーナー「日本をひらく」に縦70センチ、横210センチの大きな木版画がお目見えしました。明治維新から間もない1871(明治4)年に、地図制作者として有名な橋本玉蘭齋(1807-79)が制作したものです。彼は五雲亭貞秀と号した浮世絵師でもあり、地理学と地図の知識を駆使した風景画的な鳥観図を最も得意としていたため「空飛ぶ絵師」と評されることもありました。

 この版画には、横浜港と市街地周辺の様子が詳細に描かれ、博物館の入る横浜郵船ビルの位置も容易に推定できます。沖合にはイギリス、アメリカなどの国旗を掲げた蒸気船が数十隻、それらに交ざって白い帆を張った和船の姿も見られますし、市街地には各国領事館の建物、開業を翌年に控えた横浜駅、そして馬車道と本町通りに立つ当時最新のガス灯など、まるで文明開化の足音が聞こえてくるようです。

 これはWallemGroup本社(香港)に長らく飾られていましたが、昨年11月10日に友好の印として当博物館に寄贈されました。

ホームページ:http://www.nyk.com/rekishi/

[写真]
木版画上の説明文
[写真]
Wallen Group社ハーディ前会長と目黒館長

[写真]
来館者も注目
[写真]
Back Number 日本郵船歴史博物館s

社内報「YUSEN」 社内報「YUSEN」
2004年7月号

【表紙のことば】
1つのことに固執せず、多面性のある人材育成と技術開発で、光り輝く企業を目指す。