1. ホーム
  2. 海風日記
  3. 近藤廉平胸像
 
 

海風日記

近藤廉平胸像

大熊氏廣制作 1902年(明治35年)、ブロンズ、高さ 78.0cm、幅 54.0cm、奥行 32.0cm

NYKの第三代社長である近藤廉平(1848~1921)の胸像は制作されてから100年以上の歴史を背負っています。
写実的に造形された廉平像は、顔をやや上に向けることで動感を持ち、社長就任後の落ち着きと威厳を漂わせ、七つの海を制覇しようとする意欲的な眼差しを感じ取ることができます。

明治維新以来、日本ではあらゆる分野において西欧に比肩する文化水準が求められ、美術品も例外ではありませんでした。作者は日本における近代彫刻の先駆者である大熊氏廣(1856~1934)です。現在の埼玉県川口市に生まれ幼少より日本画を学びましたが、工部美術学校彫刻科に入学、ビンチェンツォ・ラグーザ(1841~1927)に師事しました。1884年(明治17年)竣工の有栖川宮邸(ジョサイア・コンドル設計)の彫刻を担当し、銅像制作技術の習得のため、岩崎彌之助の援助を受け欧州に留学しました。帰国後は岩崎家から六義園にアトリエを提供され、当時の日本を代表する彫刻家として皇族・政治家・軍人・実業家・学者をモデルとした数多くの西洋式ブロンズ像の制作を手掛け、その名声は不動のものとなりました。代表的な作品に岩崎彌太郎像、靖国神社の大村益次郎像があります。