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『THE TRAVEL BULLETIN』85年前の「氷川丸」にタイムスリップ

今から85年前の1930年4月、「氷川丸」は当時最新鋭の貨客船として竣工(しゅんこう)し、シアトル(米国)航路で活躍しました。1930年は姉妹船である「日枝丸」「平安丸」をはじめ、他にも貨客船が次々と竣工、『THE TRAVELBULLETIN』内で、新造船の紹介記事が数多く掲載されています。

30年8月号では、「氷川丸」が初航海で社内の最速記録となる、10日間と11時間39分で太平洋を横断し、予定よりも1日早くシアトルに到着したことを紹介しています。

9月号では、シアトルとバンクーバー(カナダ)で開催された初航海のレセプションと一般公開の様子を伝えています。両都市で開催されたレセプションでは各市長をはじめ、各界の要人たちから祝辞をもらい、またシアトルで行われた一般公開には、約1万2千人もの市民が集まり、熱烈な歓迎を受けました。

翌10月号では、NYKが1896年にグレート・ノーザン鉄道と提携し、シアトル航路を開設したエピソードが語られています。記事には当時の功績をたたえ、グレート・ノーザン鉄道のジェームズ・J・ヒル社長とNYK第3代社長の近藤廉平の肖像写真が、シアトル航路に就航した「氷川丸」に飾られたとあります。

最先端の設備、先進の安全性を誇った「氷川丸」は冊子内で手厚く紹介され、その船出を大いに盛り立てています。

1930年6月、バンクーバーで開催された一般公開の様子/氷川丸船内に飾られた肖像写真
『THE TRAVEL BULLETIN』:1920~41年、日本郵船が発行した英文広報誌。全195巻
『THE TRAVEL BULLETIN』
1930年9月号
早稲田大学図書館協力
グループ報「YUSEN」2015年6月号表紙

グループ報「YUSEN」
2015年6月号No. 694