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博物館へようこそ博物館へようこそ
「諏訪丸」タイムベル70年ぶりの里帰り「諏訪丸」タイムベル70年ぶりの里帰り
(1)航行中の「諏訪丸」(2)ウェーク島で座礁した「諏訪丸」(3)長年米国にあったタイムベル(4)丸窓(5)展示中のタイムベル

『YUSEN』7月号の「時の羅針盤」でお伝えのとおり、今回は「諏訪丸」の数奇な運命と新たに加わった展示品について紹介します。

1914年に欧州航路の花形船として就航した「諏訪丸」は、最初に二引のファンネルマークを付けた船でもありました。第二次世界大戦で海軍に徴用され、43年3月28日、マーシャル諸島ウェーク島沖を航行中に米国潜水艦の雷撃を受けます。沈没を回避するため、船長判断で同島南岸に座礁させたことにより、乗船していた兵員ら1,000人以上の人命が救われました。

このとき米軍パイロットが船体から丸窓を取り外して持ち帰っていましたが、戦後50年を機に日本郵船に戻り、当館開館以来の展示品となっています。さらに今年8月には、同船のタイムベル(時鐘)が展示に加わりました。直径50センチメートルのベルは表面が変色して時の経過を感じさせます。詳しい経緯は不明ですが、最後はシアトル在住の米国人が長年自宅の庭につるしていたとのことで、その方の遺言により実に70年ぶりの里帰りがこのほど実現しました。

戦争中には当社だけで185隻もの船、そして多数の人命が犠牲になっています。「諏訪丸」の展示品をご覧になり、あらためて平和の尊さに思いを寄せてみてはいかがでしょうか。

グループ報「YUSEN」2013年10月号表紙

グループ報「YUSEN」
2013年10月号No. 674
【表紙のことば】
ウユニ塩原(ボリビア)