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『THE TRAVEL BULLETIN』日本の正月

『THE TRAVEL BULLETIN』1928年1月号では、日本における正月は年間行事の中で最も重要かつ縁起の良いもので、いわば西洋のクリスマスのようなものと紹介しています。年末に大掃除をして新年を迎え、百八つの除夜の鐘で年忘れをすることや、元旦は仕事を休み、会社や商店が閉まって街中が静かであること、そして家族や友達に新年のあいさつをすることなど、正月の過ごし方が丁寧に解説されています。

中でも興味深いのは、外国人から見ると奇妙に映る、日本の伝統的な慣習が幾つか挙げられている点です。例えば家の門に飾られる門松は、9世紀ごろから続く歴史あるもので、大変精巧にできているにもかかわらず、全て1月7日に片付けられる(松の内)ということが述べられています。他にも赤い顔に金色の歯、そして深紅のたてがみからなる奇怪な獅子面をかぶって踊る獅子舞のことや、細長い紙に言葉をしたためる書き初め、また元は弓矢の訓練に使用されていたというたこ揚げなど、新鮮な視点で日本の正月が描かれています。

『THE TRAVEL BULLETIN』:1920~41年、日本郵船が発行した英文広報誌。全195巻。
『THE TRAVEL BULLETIN』1928年1月号
早稲田大学図書館協力
グループ報「YUSEN」2012年1月号表紙

グループ報「YUSEN」
2012年1月号No. 653
【表紙のことば】
新しい年に希望をのせて