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    ―「技術的・芸術的・社会的に最も優れた船」当社では2度目の栄誉―
 
 

“SOYO(双洋)”がシップ・オブ・ザ・イヤー2012を受賞
―「技術的・芸術的・社会的に最も優れた船」当社では2度目の栄誉―

2013年7月25日


“SOYO”

当社所有の石炭船“SOYO(双洋)”が、公益社団法人 日本船舶海洋工学会が選ぶ「シップ・オブ・ザ・イヤー2012」を受賞しました。7月25日に行われた表彰式には、当社から技術グループ グループ長 洲之内満彦が出席し、表彰状を授与されました。
 
 シップ・オブ・ザ・イヤーは、1990年から毎年日本で建造された話題の船舶の中から、技術的・芸術的・社会的に優れた船が選考され与えられるもので、今回で23回目を迎えました。当社グループは、1990年の客船「クリスタル・ハーモニー」(現在の「飛鳥Ⅱ」)に続き、2度目の「シップ・オブ・ザ・イヤー」の受賞となります。また、最近では2010年に当社グループの日之出郵船株式会社所有のモジュール船“YAMATAI/YAMATO”がシップ・オブ・ザ・イヤー2010の特殊船部門の部門賞を受賞しています。


写真左から
株式会社MTI 代表取締役社長 五十嵐誠、
当社技術グループ グループ長 洲之内満彦、
株式会社大島造船所 岩下達郎 取締役 設計部長、
公益社団法人 日本船舶海洋工学会 横田健二 副会長

 今回の受賞は、“SOYO”の主機掃気バイパスを利用した空気潤滑システムを世界で初めて実船に搭載し、二酸化炭素(CO2)削減効果を実証した取り組みが高く評価されました。主機掃気バイパスによる空気潤滑システムとは、主機の過給機から掃気(燃焼用空気)の一部を抜き出して船底に導き、船体と海水の摩擦抵抗を低減させてCO2削減効果を得るもので、喫水の深い大型船舶でもCO2削減効果が得られるシステムとして、今後多くの船舶への適用拡大が期待されています。
 
 当社グループは、空気潤滑システムの展開を積極的に行っており、“SOYO”に先立って世界で初めて恒久的運用に成功したブロア(送風機)式空気潤滑システムを2010年に日之出郵船所有のモジュール船2隻に搭載、また今後は新たに建造する自動車専用船への搭載も予定しています。
 
 なお、“SOYO”に搭載されている主機掃気バイパスによる空気潤滑システムは、独立行政法人海上技術安全研究所の協力の下、当社、当社グループの株式会社MTI、ならびに株式会社大島造船所が共同開発したものです。本開発は、国土交通省の「船舶からのCO2削減技術開発支援事業」の補助対象事業などに採択され支援を受けています。(注)
 
当社グループは、他の商船にも本システムの実用化を進めていくことにより、地球温暖化の抑制に向けて、今後も積極的に取り組んでいきます。
 
(注)本開発は、以下の支援を受けています
・国土交通省「船舶からのCO2削減技術開発支援事業」補助対象事業に採択
・一般財団法人日本造船技術センターの共同研究テーマに採択
・一般財団法人日本海事協会の共同研究テーマに採択
・公益財団法人日本財団からの支援
 
参考:
2012年7月27日発表
空気潤滑システム搭載バルカー「SOYO」竣工
-世界初の主機掃気バイパスによる空気潤滑システムの実船搭載-
https://www.nyk.com/release/1960/NE_120727.html
 
 
以上
掲載されている情報は、発表日現在のものです。
その後、予告なしに変更される場合がございますので、あらかじめご了承ください。