ICTの活用(IoT、ビッグデータ)

グローバルに事業展開する当社グループにとって欠かすことのできない「安全」と「環境」への取り組みを一段とレベルアップさせるために、IoTやビッグデータなど最新のICT活用によるイノベーションに注力し、データ活用による最適運航や船舶機器の故障予知・予防の研究、さらに将来の自律航行船に向けた技術開発も進めています。

「きらり技術力」

中期経営計画 "More Than Shipping 2018" で掲げたテーマ「きらり技術力」。当社グループは、従来型の海運業を超えた企業グループを目指し、グループ全体の「きらり技術力」を結集して、他社との差別化を図り、さらなる企業価値を生み出していきます。

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船舶パフォーマンスマネジメントシステム「SIMS」

2008年から運用を開始したSIMSの導入により、毎時間の詳細な運航状態や燃費に関するデータを船陸間でタイムリーに共有可能となりました。情報の見える化を図り、本船乗組員と船主、運航担当者、船舶管理会社間の密な情報共有により、最適経済運航・省エネ運航が実現しています。当社グループが運航する187隻(2017年4月時点)に搭載しています。

国交省プロジェクト「i-Shipping」に参画

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海運業界において運航面でのIoTなどITを活用した先進安全船舶への期待が高まり、日本においても国土交通省が中心となりプロジェクト(海事産業の生産革命"i-Shipping")の研究開発を推進しています。当社および(株)MTIは、「機関プラント事故予防」「衝突防止と自律操船」など4件のプロジェクトに参画し、業界のさまざまなパートナーとともに技術開発を進めています。

海運業界のイノベーションを促進

安全かつ経済的で環境に優しい運航を実現させるためには、ビッグデータの基盤技術への投資や積極的な開発への関与が欠かせません。当社グループは、船舶のIoTデータの安定的で効率的なプラットフォームの開発を進め、造船所や舶用機器メーカー、船級協会ほかさまざまなパートナーとともにイノベーション創出に向けた取り組みを推進しています。

きらり技術力スタートアップ支援制度

当社グループ各社の「きらり技術力」の発掘・育成、および新規事業に挑戦できる環境づくりを目的に、2014年に「きらり技術力育成ファンド」を創設し2017年8月より「きらり技術力スタートアップ支援制度」と改称し活動を継続しています。これまでの応募総数67件のうち、約1割の案件に対し本ファンドが支援しています。

本ファンドによる事業化支援案件の第一号として、2016年3月に、海運・物流分野における次世代ソリューションの開発・提供を目的とするSymphony Creative Solutions Pte.Ltd. (以下、SCS社)を、当社、(株)MTI、(株)NYK Business Systemsならびに(株)ウェザーニューズ、(株)構造計画研究所と共同でシンガポールに設立しました。SCS社は、出資各社の現場力・技術力・ネットワークを活用し、スピード感を重視しながら、高度化する物流現場の課題に対応できる革新的ソリューションの開発を進めていきます。IoTの普及により、ますます差別化が困難になる中で、お客さまのニーズを敏感に取り込み、付加価値のあるサービスを創造するプロジェクトや取り組みを、本ファンドでは後押ししています。

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「きらり技術力スタートアップ支援制度」事例

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ダイバーによる水中船底清掃

郵船ナブテック(株)が長年培ってきたノウハウを活用して機器の改良を実施、当社ドライバルク輸送品質グループと協力して、国外でも当社の基準に合った船底清掃を可能にすべく活動しています。本制度では、他船種への展開や燃節対応の迅速化にもつながる本取り組みを、当社グループの競争力向上になると評価し、機器改良の知財化や現地での船底清掃業者の選定・交渉の支援を行っています。

きらり道場

2015年4月から「きらり道場」と銘打った「イノベーション推進リーダー育成プログラム」を開始しました。
差別化につながるプロジェクトを立案・推進していくことが期待される中堅社員を対象として、実際に行われたプロジェクトを題材に、プロジェクトの実践的・体系的な進め方を習得できるよう、社内外講師による講座や合宿を開催しています。
また、「きらり道場」のエッセンスを広めていくために、経営委員・グループ長クラスのサポーターと、若手社員で形成されるネクストジェネレーショングループも設置。若手社員向けのプログラムでは、社外パートナー会社の若手社員とともに、プロジェクトを立案・実行する機会を設けています。
これらのプログラムへの参加をきっかけに、創意工夫の具現化、業務改善が実際に行われ、「自ら行動を起こす」人材が増えていくことで、企業風土の変革を促し、他社より半歩先の差別化が絶えず創出されることを期待しています。



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