人材育成

日本郵船グループが有する価値/強み 受け継ぐDNAと人材戦略

130年間、挑戦と創造を繰り返してきた日本郵船。その情熱をしっかりと受け継ぎながら、時代や自らの競争戦略に合った人材戦略を通じて、より多くのお客さまにご満足いただけるように、総合物流企業グループからの変革を続け、さらなる成長を遂げていきます。

130年受け継がれるDNA

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当社グループはこの130年間、優位性を求めて果敢に挑戦と創造を続けてきました。その情熱を今も受け継ぐ社風と、ジョブローテーションを通して、複数の職場を経験し、ともに働く仲間の輪が広がることで、当社グループの良きDNAが引き継がれています。
優位性というのは、社会やお客さまの立場を考え抜き、他社に先んじたアイデアで、熱意を持って粘り強く最後までやり抜くことにより確立されるものです。現在、「きらり技術力」をテーマに、さまざまな取り組みが社内で行われていますが、当社伝統のDNAがまさに原動力になっていると言えます。そのDNAは、2007年に策定したグループ・バリュー「誠意・創意・熱意(3I’s)」として明文化されており、当社グループ全社員が日々の業務で実践するものとして共有されています。
当社グループの社員や運航船で働く船員は全世界で5万5千人を超え、互いに協力しながら地球規模でビジネスを展開しています。ジョブローテーションで幅広い業務に携わることで知見を広げ、幅広い研修による刺激で能力を高めることで、どんな時代であっても、優位性を自ら作り出せる人材の輩出を目指しています。

人事グループに聞く「人材戦略FAQ」

求められる人材像や人材戦略における課題・方向性をQ&A形式でまとめました。

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Q. これからの時代に必要とされる人材とは。

世界のどこで働いても力を発揮できる人材であることはもちろん、今後求められるのは、変化の激しい事業環境において自ら考え、先見性を持って能動的に動くことができる人材です。当社は組織力が強いぶん、個々人の力が弱いのではないかと言われることがあります。先が見通しにくい環境下でも、自ら課題を見つけ、試行錯誤を繰り返しながら、前に進んでいく必要があり、環境変化を敏感に感じ取る力や、粘り強くやり抜く覚悟が求められます。
「当社には魚をうまく料理する人は多いが、その魚を釣ってくる人が少ない」といった例えをすることがあります。お客さまのニーズと当社のソリューションを組み合わせることによって初めて物流というビジネスは成立します。お客さまの近くで課題を見つけ、解決策をひねり出す、すなわち「魚を釣ってくる」ことは、当社にとって極めて重要なポイントです。当社はジョブローテーションを繰り返しながら、さまざまな経験を積んでもらい、新しいこと、変えていくことに取り組める個の力を伸ばしてほしいと考えています。

Q. 個性を「きらり」と光らせるためには。

まず重要なことは、一人ひとりが自らの頭で仮説を立て、考え続ける癖を持つことです。そのうえで、上下関係なく、議論をぶつけ合って、アイデアを磨いていくことが重要です。当社は自由闊達な社風で、社員同士の結束力が強いですが、以前に比べると、自らのアイデアを侃々諤々とぶつけ合う場が少なくなってきているように思えます。
そうした課題を踏まえ、2015年度から、入社後2年目、5年目、7年目、10年目、14年目の社員を対象とする階層別の集合研修において、一定の時間を使って、テーマに沿ったフリーディスカッションを実施しています。このほか、7年目~9年目を対象に、当社をよく知る外部講師による講座「NYK FUTURE」も年4回の頻度で開催しています。さらに、グローバルな視野や人脈形成を狙いとして、2015年度よりスイスやフランスでの短期型研修への派遣を開始しました。一方、きらり技術力推進グループでも、13年目~20年目の中堅社員を対象にした「きらり道場」を開催しています。このように、入社から中堅クラスまで連なった「人材育成パイプライン」が動き始めています。

Q. グローバルで勝ち抜いていくために、求められる人事戦略は。

まずは、ホームスタッフの真のグローバル化です。グローバルなフィールドで力を発揮するためには、異文化や異質な考え方を受け入れる包容力と柔軟性が必要です。また、明確な目標を設定し、周囲を引っ張っていくリーダーシップも重要です。世界中のどこにいても、アンテナを高く張り、現地リソースを活用しながら、決断ができる人材を育成していきます。
次に、ナショナルスタッフの育成です。現地法人組織では、ナショナルスタッフのマネジメント上位職への登用が進み、その下にホームスタッフがつく事例も増えてきています。さらなる競争力につなげるためにも、ナショナルスタッフの果たす役割はより重要になってきています。
ホームスタッフもナショナルスタッフも、NYKグループ・バリュー「誠意・創意・熱意(3I’s)」を共通言語に、多様性と挑戦する気概を尊重しながら、グローバルなフィールドでたゆみなく育成していく方針は共通です。

Q. 人材育成における今後の課題は。

近年、当社グループは海洋事業など、従来の海運業の枠を超えたビジネスへの参入に注力していますが、既存の知見やノウハウでは太刀打ちできない場面も少なくありません。少しずつ新しい知見を蓄積していますが、専門技術や法務に関しては専門的知識を有した人材を採用していく必要性も感じています。
また、そのためには、日本に拘らず広く世界中のフィールドでかかる人材を見極め、本店組織に配置する人事部門の力量、度量も求められてきます。

GHRによる人材の有効活用

人事グループGHR総轄チーム※1と世界7地域の人事責任者が連携し、組織・育成計画・育成手段・人材交流の4つの柱に基づく各種プロジェクトを推進中です。

※1 GHR(Global Human Resources)
グローバルに事業展開する日本郵船グループ全体を視野に入れた人事組織。
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グローバルな地域人事担当者の役割

HR理念の制定に伴って、各地域統轄会社の傘下に選任されたのが、RHR(Regional HR Representative 地域人事担当者)です。RHRはグループ会社と本社の掛け橋として、部門や国を超えて、人材育成についての情報共有と意見交換を行い、また本社への提案や報告を通してHR理念の推進と浸透に貢献しています。とくに、多様なグループ会社を抱える欧州・アジアでは、各グループ会社人事担当者との会議を定例で開催し、グループ内連携を強めています。

人事実態調査「HRサーベイ」の実施

2006年より、国内外グループ社員の人事労務・人材育成に関する定例調査を始めました。調査結果は、参加した各グループ会社と共有し、グループ全体で人事課題への認識を深め、改善に取り組んでいます。HRサーベイは基礎情報および重点的課題に焦点をあてた内容で構成され、毎年見直しを行っています。2007年は、国連グローバル・コンパクトの人権および労働に関する原則についても言及しました。2008年からは調査のオンライン化を進め、さらなる効率化とデータの有効活用を目指していきます。

NYKビジネスカレッジ

日本郵船グループでは、グループ社員の総合力強化を目指した研修体系「NYKビジネスカレッジ」を充実させています。2015年度は60種以上の研修に、延べ2,000名以上のグループ社員が参加しました。加えて、eラーニングには国内外合わせて10,000名以上が参加し、CSR、環境、コンプライアンスなどをテーマとした当社グループの取り組みについて学んでいます。
また、次世代を担う人材育成の強化を目標に、視野を広げ、リーダーシップ、マネジメト力を育成・伸張させるため、若手から中堅を対象とした階層別研修を実施しています。モノ運びを通じてステークホルダーの皆さまに貢献できるグループ社員育成のために、今後もさらに内容を充実させていきます。

The Global NYK / YLK Weekの実施

2002年以降、日本郵船グループの世界の拠点から選抜された管理職の社員を対象に年に一度、東京本社にて集合研修を実施しています。2012年度以降は郵船ロジスティクス(株)と合同開催しており、グループ内のネットワークをグローバルに構築するだけでなく、両社長との直接対話、企業理念やNYKグループ・バリューなどを浸透させていくDNA研修の役割も担っています。グローバル企業として、社員の多様性と挑戦する気概を尊重し、人材育成に力を注ぎ、夢と誇りを持って働ける日本郵船グループを目指しています。

※ YLK
郵船ロジスティクス
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The Global NYK / YLK Weekの様子



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