再生自転車、ランドセルの輸送支援
私たちは2000年より、国際協力NGOジョイセフの『再生自転車の海外譲与活動』と『想(おも)い出のランドセルギフト』に賛同し、輸送協力を実施しています。ジョイセフとは、途上国の妊産婦と女性の命を守るために保健分野においてさまざまな支援活動を行っている国際協力NGOです。
『再生自転車の海外譲与活動』〜再生自転車を贈ろう!
地方自治体とジョイセフで構成される「再生自転車海外譲与自治体連絡会」では放置自転車を集めて再生し、ジョイセフが支援している開発途上国に寄贈しています。こうした国々では道路が整備されていないことが多く、届けられた再生自転車は現地の助産師や保健師が地域住民を巡回訪問する際の足として、保健医療の普及活動に役立てられています。現地では、再生自転車は「命を救う足」「神様の贈り物」などと呼ばれ、村人の健康と命を守る活動を示す社会的なシンボルとなっています。
日本郵船はグループ会社のNYK Container Line株式会社とともに、海運業という本業を生かし、2000年度からこれまでにタンザニア、ベトナムなど世界60カ国以上に再生自転車37,174台の輸送に協力しています。

再生自転車は妊婦さんを出産待機ハウスに搬送する重要な役割を果たしています

二輪救急車として自転車が活躍
輸送実績
年度 | 再生自転車輸送台数 |
---|---|
合計 | 37,174 |
2016 | 900 |
2015 | 900 |
2014 | 1,800 |
2013 | 2,250 |
2012 | 2,010 |
2011 | 1,480 |
2010 | 2,670 |
2009 | 2,550 |
2008 | 2,300 |
2007 | 2,500 |
2006 | 2,608 |
2005 | 2,281 |
2004 | 2,075 |
2003 | 2,775 |
2002 | 2,850 |
2001 | 3,075 |
2000 | 2,150 |
想い出のランドセルギフト 〜アフガニスタンの子どもたちにランドセルを贈ろう!

アフガニスタンの子どもたちの多くは、毎日片道10キロ以上離れた教室まで険しい山道を通学しています。そんな子どもたちも、教科書やノートをランドセルに入れて肩に背負うことで、危険な山道を安全に歩くことができるようになりました。また子どもたちを働き手としてのみ考えていた大人たちは、ランドセルを背負って学校に通う子どもたちの姿を目にすることで、教育の重要性を意識し始めました。ランドセルは同国の人々にとって、基礎教育のシンボルにもなっているのです。
日本郵船グループは、2004年度からこれまでに合計176,206個のランドセルをアフガニスタンの子どもたちの下に届け、2012年度には輸送総数が10万個を突破しました。
輸送実績
年度 | 使用済みランドセル 輸送量 |
---|---|
合計 | 176,206 |
2016 | 16,725 |
2015 | 15,780 |
2014 | 18,704 |
2013 | 19,068 |
2012 | 16,722 |
2011 | 16,362 |
2010 | 14,855 |
2009 | 11,670 |
2008 | 10,127 |
2007 | 11,031 |
2006 | 6,282 |
2005 | 13,680 |
2004 | 5,200 |
ランドセル検品ボランティア
2008年より毎年、日本郵船グループ社員が、ジョイセフが主催する中古ランドセル検品作業に参加しています。これは全国から集められた中古ランドセルを途上国の子どもたちに送る前に検品するボランティア活動で、1万個以上の中古ランドセル1つ1つに損傷などがないかを総勢200人のボランティアたちが確認し、輸送用に梱包します。その内、アフガニスタンへ届けられるランドセルは日本郵船グループのコンテナ船で輸送されます。

ランドセル検品ボランティア
参加者からは「全国から送られてきた中古ランドセルを見て、協力した人々の善意に胸が熱くなった。アフガニスタンの子どもたちが教育を受けるきっかけになると知り、少しでも役に立てて良かった」などの感想が寄せられました。